ジョイセフを応援するのは、
妊娠や出産が
「幸せな体験」であってほしいから。
宮家 恭子ジョイセフフレンズ/ I LADY.リージョナル・アクティビスト
ジョイセフとの出会いは「思い出のランドセルギフト」でした。東日本大震災が起き、被災地支援の情報を集めていた時に、アフガニスタンの子どもたちにランドセルを届けている記事を偶然見つけたのです。女性と妊産婦のために世界で活動する団体だと知り、興味が湧いて、ちょうど募集していたボランティアに応募しました。
私は3人の子どもを出産し、みな無事に成人しました。妊娠・出産で命を落とすことなく母子共に健康でいられた私は、ジョイセフでの経験などを通じて、恵まれていたことに気づきました。私は、一人でも多くの人が悲しい思いをすることなく、「妊娠や出産が幸せな経験であってほしい」と願うようになりました。
ボランティアから更にアルバイトスタッフになった矢先に父が倒れ、家業を手伝うために退職。それでもつながりを持ち続けたくて、マンスリーサポーター「ジョイセフフレンズ」への参加を決めました。私は大切なものに巡り合えたら、ずっと大事にしていきたい。人との出会いも活動も。現在はフレンズに加え、SRHR(性と生殖に関する健康と権利)を学び普及する若者をサポートする大人ボランティア「I LADY.リージョナル・アクティビスト」にも参加しています。
もともと男女平等の子育てを心掛けていましたが、ジョイセフに関わってからはジェンダー平等やSRHRをより意識するようになりました。娘は生理痛がつらい時は隠さず話すので、兄二人は女性特有の体調のゆらぎを理解し、妹の調子が悪ければ家事手伝いの分担をカバーしてくれます。また、ジョイセフを通じてアフガニスタンへランドセルの寄付をしたり、アフガニスタンから来日した方のお話を聞いた経験は、彼らの記憶に残っています。
私にとって大きな変化は、世界に目が開かれたこと。たとえばザンビアでは、ジョイセフのプロジェクトで、男女が一緒にSRHRを推進するボランティアとして活躍しています。海外支援の中で、日本がジェンダー平等など、他の国から学ぶことがたくさんあると知りました。
フレンズの寄付で、アフガニスタンでは母子の医療や栄養が改善されています。身近な日本では、子宮頸がんの予防啓発や性教育の推進など、私たちが直接恩恵を受けています。遠い国の誰かが幸せになる。世界の人々と学び合う。私たちのSRHRが実現していく。継続して携わることで着実に改善に向かう。これからも「同い年」の志を分かち合う「友」として、ジョイセフと一緒に末永く歩いて行こうと思います。