第1号(Vol.1) 
4月22日発行
発行元:(財)ジョイセフ
E-mail: tarte@joicfp.or.jp
www.joicfp.or.jp
 たるとdeトーク - 'Birth' by Kayoko Ikeda -
 たるとdeリプロ - 妊産婦死亡率 -
 一口たると - リプロダクティブ・ヘルス/ライツ -
 カフェ・アヴェイユ - 「産む産まないを決める」編 -

1994年のカイロで開催された国際人口開発会議で、「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康/権利)」という概念が国際的に認知されました。「たると」は、この「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」を、わかりやすい形で取り上げて配信するメルマガです。この「たると」をきっかけに、誰もがかかわる大切な問題だと認識してもらえたら・・・。そんな願いを込めて、毎月2回(第2・第4木曜、2004年限定)配信していきます。
「たると」で、あなたの「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」について、考えてみませんか? そして一緒に語ってみませんか? 






Birth

 「生まれる」と「生む」、ふたつのことばを較べてみれば、どちらがもとになったかは一目瞭然です。
そう、「生まれる」は、「生む」の受け身形から派生したことばです。
 「生まれる」側が主体の動詞はないかと考えてみましたが、思いつきません。「生(あ)る」という古語があるにはありますが、これは、神などの神聖な存在にだけ使われることばです。
ドイツ語でも、「生む」という意味の動詞を受動態にして、「生まれる」を表現します。英語もそうですね。印欧語はすべてそのようです。
 つまり、「生まれる」ということばを観察してわかるのは、子どもは誰かによって「生まれる」、受け身な存在だと考えられている、ということです。誕生の主人公は、すくなくとも日本語と印欧語で生きる人びとにとっては、母親なのです。
 なのに現代、誕生日の主役は子どもで、親はプレゼントを買い与え、パーティの裏方に忙しい思いをします。わたしは納得がいかず、子どもの誕生日パーティのたびに、「あのときは痛かったなあ」などといって、子どもたちを「またか」とうんざりさせたものです。
 それはともかく、お産にかんしては、もちろん子どももそうですが、お母さんがたいせつにされなければならない、という思いを強くします。お産で女の人や子どもが命を落とすのがありふれたことだと、その社会ではどうしても女性や子どもの存在そのものが軽く、低く見られがちだからです。だって、男の人にしてみれば、妻や子どもは、死んだらまた代わりを手に入れればいい、とでも考えなければ、やりきれないではありませんか。
 でも、それではすべての人にとって喜ばしい社会は望めないこと、いうまでもありません。お産で命を失う女性を減らし、赤ちゃんの死を減らすことは、社会を根っこのところから変える梃子の支点なのです。

池田香代子さん(ドイツ文学翻訳家、著書:マガジンハウス「世界がもし100人の村だったら」)






妊産婦死亡率

「世界のどこかで1分間に1人の女性が妊娠や出産が原因で死亡している」

――その数は年間で51万4,000人。
その多くは開発途上国の女性である。先進国では、妊産婦死亡率の平均は出産10万 当たりおよそ21人であるのに対し、開発途上国の妊産婦死亡率はその20倍以上にもなり、10万人当たり440人である。




 

リプロダクティブ・ヘルス/ライツ

リプロダクティブ・ヘルスは、性や生殖にかかわるあらゆることがらにおいて、身体的にも精神的にも社会的にも、よりよく自分らしく生きられること。
リプロダクティブ・ライツは、自分のからだに関することを自分自身で決める権利。

「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ―からだと性、わたしを生きる」
ヤンソン柳沢由実子 (著) 1997年 国土社

「女性の健康運動」から生まれ、すべての人に保障されるべき人権として1994年に国際的に合意された、リプロダクティブ・ヘルス、リプロダクティブ・ライツの考え方を、女性の生き方にかかわる具体的問題をふまえて解説しています。ぜひ読んでみてほしい一冊です。

■目次
 ・リプロダクティブ・ヘルス/ライツとはなにか
 ・日本のリプロダクティブ・ヘルスとライツを考える
   エンパワメント、ナウ!
   ピル―わたしたちはどう考えたらいいのか
   「障害を個性としてとらえたい」
   不妊と生殖技術    ほか
 ・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ、 世界の流れのなかで
   「人口政策」からリプロダクティブ・ヘルスへ
   今日の少女は明日の女性
   女性の健康運動の移り変わり   ほか







「産む産まないを決める」編

ミッチ) ハッチのおなか大きくなってきたねぇ。なんか、オフィスに妊婦さんがいる シチュエーションっていいなぁ。。。癒される感じがするのは私だけ??
予定日は6月だっけ? いよいよカウントダウンが始まったね。

ハッチ)そう。もう、9カ月だからね。

ミッチ)産むということに決断はあったの?

ハッチ)自分の中では結婚してからも、「結婚=出産」ということはまったく考えていなくて、「産む」ということには漠然としたイメージしかなかったんだ。
でも、いつか「欲しい」と思うなら、今のほうがいいかなって思えるようになったんだよね。

ミッチ)周りからのプレッシャーはあったの?

ハッチ)ウン、その影響は大きいと思う。母親からは、「そろそろいいんじゃないの」みたいなことを何度も言われていて、「そういうのは本人の問題なのだから、口出ししちゃいけないんだよ」なんて言い返していたんだけどね。
結局は周りの発言にも影響されたのかなって思う。

ミッチ)でも、「産む」、「産まない」を決めるのに必要な情報って、意外とないような気がするけど・・・。

ハッチ)そうそう!だから、自分たちも含め、私たちの周りにいる人たちとの情報シェアのために、このメルマガ「たると」の配信を企画したんだよね。通常のマスメディアや周囲の人からなかなか得られない情報を共有して、これから結婚や出産、子育てなど、人生の重要な決断をするかもしれない、または、すでに経験したことのある読者のみなさんと一緒に、身近に起きている問題を考えていきたいっていうのが目的だったはず・・・

ミッチ)それに、この問題は、1994年カイロの国際人口開発会議(ICPD)で世界で認められた、
日本語では「性と生殖に関する健康と権利」、英語ではリプロダクティブ・ ヘルス/ライツ(Reproductive Health / Rights)ということにとても密接なことだよね。
リプロダクティブ・ヘルス/ライツ・・・この言葉、日本ではあまり知られていないけど、この「たると」で具体的に紹介して、みなさんと考えていけたらいいなあと思うよ。 

ハッチ)んじゃ、まずは、ICPD+10のサイトを参照にしてもらって・・・。 これからに乞うご期待だね!期待と不安でドキドキしちゃうよ。。。

ハッチミッチ)っていうことで、1年間どうぞ、よろしく!






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