ジェンダー・フリー
性別によって差別を受けたり生き方を制限されることなく、すべての人間が多様な個性と能力を発揮できること。「男女の区別をなくすこと」でもないし、「中性人間をつくること」でもありません。
「ジェンダーフリー・性教育バッシング - ここが知りたい50のQ&A 」
浅井春夫・北村邦夫・橋本紀子・村瀬幸浩(編著) 2003年 大月書店
性教育に対するバッシングが、 2002年から一段と激しさを増してきた。中学生向けの性教育小冊子『ラブ&ボディBOOK』が強い批判に曝され、一斉回収されてしまった“事件”を知る人は多いだろう。攻撃は、地方自治体の男女共同参画条例やジェンダー・フリーの考えにも集中した。批判の矛先はリプロダクティブ・ヘルス/ライツにも及んだ。今回のバッシングの特徴として、一部メディアも攻撃に与し、「ポルノまがいの性教育」「中絶を容認するリプロダクティブ・ヘルス/ライツ」「ジェンダー・フリー教育は日本の伝統文化を破壊する革命運動」などの誤ったメッセージを流し続けている。
それでは、バッシングの真のねらいは何か?それを推進しているのは誰か?海外にも同様の動きはあるのか?本書は、現実に起きている国内外の問題とその背景を、 22名の著者が50のQ&Aを通し簡潔明瞭に解説している。一連のバッシングは、私たちの基本的人権の否定につながる深刻な問題である。一人でも多くの人が本書を手に取り、何が事実かを正確に知って欲しいと切に願う。知ることは力である。
(書評: 芦野由利子さん・日本家族計画協会)