第6号(Vol.6) 
2004年7月8日発行
発行元:(財)ジョイセフ
E-mail: tarte@joicfp.or.jp
Web Site: www.joicfp.or.jp
 たると de トーク - リプロダクティブ・ヘルス/ライツは女性の権利 
                                                                                      by Yoko Komiyama -
 たると de リプロ - 望まない妊娠 -
 途上国フォトレポート - ガーナから -

1994年のカイロで開催された国際人口開発会議(ICPD)で、 「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ (性と生殖に関する健康/権利)」という概念が国際的に認知されました。「たると」は、この「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」を、 わかりやすい形で取り上げて配信するメルマガです。この「たると」をきっかけに、誰もがかかわる大切な問題だと認識してもらえたら・・・。 そんな願いを込めて、毎月2回(第2・第4木曜、2004年限定)配信していきます。
「たると」で、あなたの「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」について、考えてみませんか? そして一緒に語ってみませんか?






リプロダクティブ・ヘルス/ライツは女性の権利

 リプロダクティブ・ヘルス/ライツ。なんだか、舌をかみそうです。日本語では、性と生殖に関する 健康/権利と訳されています。これもまた難しそう。そこで私は、NHKの解説委員をしていた頃から、 「生涯を通した女性の健康/権利」といっています。リプロダクティブというと、妊娠・出産だけを さしているようですが、実はそうではありません。リプロダクティブ・ヘルス/ライツとは、初潮から、 子どものときの性教育、避妊、不妊、妊娠、出産、安全な人工妊娠中絶、性感染症、更年期など、生涯を 通した健康と、それを守る権利のこと。とても大切なものなのです。
  1994年、エジプトのカイロで国際人口開発会議が開かれました。私は、メディアの取材と、NGOのメンバーというふたつの顔をもって参加したのですが、この会議で、子どもを産むか産まないか、産むなら、 どのような間隔で何人か、それらは、それぞれのカップル、特に産む女性の自己決定による、ということを 含む、リプロダクティブ・ヘルス/ライツが、人口問題解決のキーワードとして合意されました。
  持ちたい数の子どもを持つことは、人間として最低限守られなければならない権利だと思います。 しかし、途上国では、家族計画の手段がなく、意思に反して子を産み続けなければならず、一方、 日本をはじめ先進国では、持ちたいのに子どもを持てない、ともにリプロダクティブ・ヘルス/ ライツが守られていない状態です。
  私自身、3人の男の子をメディアで仕事をしながら育てました。そして痛感することは、子育てに夢を持つことを国民の義務にするなどという、少子化社会対策基本法をつくったりすることではなく、子育てをしている人にとって必要な、個別の政策を充実させるべきだということです。働き方を柔軟にすること、男女ともに安心して取れる育児休業制度、 多様な保育サービス、男女共同参画(女性も男性もいきいきと生きられる)社会を作るための意識改革などが必要だと考えます。
 日本にはまだ、女性だけを処罰する刑法の堕胎法があります。母体保護法によって、経済的理由でも中絶ができるという条件で、危うく罪に問われないという、国際合意に反する法律です。これを廃止して、 教育やアクセスをよくすることも含んだ、リプロダクティブ・ヘルス/ライツを守る法律を、 ぜひつくりたいと考えています。
                            小宮山 洋子 (衆議院議員、小宮山洋子WebSite) 






    

望まない妊娠

  世界では、毎年、2000万件の安全でない人工妊娠中絶が行われ、そのうちの7万8000人が亡くなっている
 避妊を実行したくても、避妊方法を知らない女性、避妊手段を手に入れられない女性がたくさんいる。 このような女性の望まない妊娠(望まない時期の妊娠を含む)が毎年8000万件に上っている。

   10代の中絶増加は、世界的な問題です。日本でも、10代の中絶は増加傾向にあります。 ただし、10代の中絶が増加しているという事実そのものが、あまり知られていません。 報道されることがあっても、「性の乱れ」というニュアンスで捉えられることが多いようです。 日本も含む世界のいたるところで、10代の中絶の増加は女性個人の問題として捉えられることが多く、 社会的な対応がほとんどとられていません。 人工妊娠中絶が女性の心身に悪影響を及ぼすことは、年齢にかかわりありません。 しかし、若年者の中絶が深刻な影響を残すことがあることも、また事実です。






ガーナから   by Masako Imaoka

「同性の女性に自然と目が向いた」
私は、同性という立場からか自然と女性に注目。
家族を守る献身的な姿、周囲の明るさを保とうとする笑顔と、
そのバランス感覚、逞しさ・・・。
滅茶苦茶に破壊された自宅しか財産のない家族も、そんな彼女らが作る、ささやかでも温かな手作り料理によって、どんなにか癒されていることでしょう。
普通の女性が、生命を支える大いなる力でした。
逆境を乗り越え懸命に生き抜く人々の表情は、目は鋭く輝き、
むしろ生き生きと、より人間らしい。
 cMasako Imaoka

死に直面した人々だからこそ、
生命の尊さを 重んじている一面もあります。
そんな女性の「強さ」に強烈に惹かれたのです。
同じ時間を共有し、その生きざまを見ているうちに、
弱い立場であるはずの彼女らから、
逆に私の方が 勇気づけられました。
国境や人種など関係なく、どんな場所であろうと、
希望を失うことなくポジティブに生きたいものです。    cMasako Imaoka >>フォトギャラリー






 [No./ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16]

COPYRIGHT : Japanese Organization for International Cooperation in Family Planning