第12号(Vol.12) 
10月14日発行
発行元:(財)ジョイセフ
E-mail: tarte@joicfp.or.jp
Web Site: www.joicfp.or.jp
 たると de リプロ - 女性性器切除(FGC/FGM) -
 一口たると - 女性のからだを知ろう -
 カフェ・アベイユ - 「性感染症チェックについて考えてみる」編 -

1994年のカイロで開催された国際人口開発会議(ICPD)で、「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康/権利)」という概念が国際的に認知されました。「たると」は、この「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」を、わかりやすい形で取り上げて配信するメルマガです。この「たると」をきっかけに、誰もがかかわる大切な問題だと認識してもらえたら・・・。そんな願いを込めて、毎月2回(第2・第4木曜、2004年限定)配信していきます。
「たると」で、あなたの「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」について、考えてみませんか? そして一緒に語ってみませんか?




女性性器切除(FGC/FGM)

毎年、世界のどこかで女性性器切除を受ける女児がいる。
その数は毎年およそ200万人・・・

女性性器切除は、主にアフリカやアラブ諸国、東南アジアの一部で実施され、これまでに1億3000万人の女児、女性が何らかの形で被害にあっているといわれる。

女性性器切除(FGC/FGM)とは、「女性割礼」とも呼ばれている伝統的な慣習。特定の宗教とは関係がなく、その多くが生後1週間から初潮前の少女に施術されると推定されています。女性性器切除の施術方法は、地域や部族によって異なりますが、女性性器のクリトリスや包皮、外陰部の除去、切除、閉鎖(癒合)、ときには膣の切除などが組み合わされて行われます。一般に村の伝統的助産師によって、剃刀やナイフ、鋭い石などが使われ、親族の女性などに押さえ付けられて行われます。出血多量や感染症などで死に至る場合もあります。後遺症としては、月経困難症、失禁、性交時の激痛、性行為への恐怖、エイズ感染の危険性など、心身ともに女性の人生に大きな影響を与えると報告されています。

>>MORE (セクシュアル/リプロダクティブ・ヘルス用語集)

女性性器切除を行う理由としては、結婚に備えて純潔・貞節を守らせるための処女性、男性への従属や従順さの証、美的外観の形成、性や出産にまつわる言い伝えや教えなどが挙げられています。

1979年にWHOが行った調査で初めて女性性器切除の実態が明らかになり、世界女性会議などを経て廃絶運動が広がってきました。しかし、当事者の女性たちの声や、社会・文化・伝統・構造への配慮を欠いた先進国の女性主導による批判の仕方への疑問と批判の声があがりました。伝統・文化だとの主張があること、家父長制のもとで女性たちが反対の声を上げにくい、母親である女性が行っていること、タブーの事柄であることなどが、この問題を極めて取り上げにくいものにしています。





女性のからだを知ろう 
〜女性の身体性の一考察〜 思春期、月経、性、出産という、もっとも本質的なことについて再考する



三砂 ちづる (著)
光文社新書  
価格:¥756(税込

オニババ化する女たち 〜女性の身体性を取り戻す〜

あまり意識をしていないけれど、女性の体には「女として生まれてきたのだから女としての性を生きたい」という意思があるのです。その意思を無視していると、あちこちに弊害が出てくるのではないでしょうか?女性は子どもを産み次の世代を受け継いでいく存在で、生物としてはそれを目的に生まれてきているので、その力を使わずにいると、多くのエネルギーが行き場を失ってしまうのです。たとえ性経験や出産経験が豊富にあってもそれが本当に体に向き合う経験でないとエネルギーは本当に満たされたとは言えないのです。 ――本著より

■目次
はじめに オニババ化とは何か
第1章 身体の知恵はどこへいってしまったのか
第2章 月経を「やり過ごして」よいのか
第3章 出産によって取り戻す身体性
第4章 女性はなぜオニババになるのか
第5章 世代をつなぐ楽しみを生きる

負け犬論を蹴飛ばす一冊?!

 今年ブームを巻き起こした「負け犬論争」へのことばにできなかった違和感の正体が見えてくる1冊。著者のブラジルでのフィールドワークと実体験からにじみ出る重たいパンチの連打で立ち直るすきがない。著者は、女性が更年期になってもセックスもせず、子どもも産まないと抑圧された性的なエネルギーによってオニババ化し、弊害を生む・・・・・・と言っている。そもそも女は次世代を残すというエネルギーをもっている。そのエネルギーを抑圧するのは身体と心によくない、というのが本の主旨である。
  '最近「負け犬」って聞くけど、彼女たちはキャリアで単に結婚してないだけ。結構恋人はいたりする。だから、女性としては「強者。」大多数は「相手が見つからない」ような状態なのに、仕事してればOKよ、といった風潮にうっかり流され、単純労働に追いやられ、いつの間にか誰も周囲は結婚の心配をしてくれなくなる・・・それこそ(社会)が問題なのだ・・・'というストレートパンチ。過激でユニークな論調にたっぷり刺激を受けました。 (by ハッチに薦められて読んでみたミッチ)





  「性感染症チェックについて考えてみる」編

ミッチ) ハッチは 結婚前に「ブライダルチェック」って受けた?

ハッチ) 気にはなっていたんだけど、そのときは受けなかった。だけど、今回の妊娠で、妊婦検診の一環で、性感染症やエイズ検査などをしたよ。ミッチは検査を受けようと思っているの?

ミッチ) この間、婚前の友人カップルが受けたらしいの。受ける前は子宮ガンを心配していたみたいなんだけど、実は2人ともクラミジアに感染していることが判明。

ハッチ) あらら。症状にあまり出ないらしいけど、最近本当にクラミジアってかなりはやっているらしいよね。

ミッチ) そうなんだって。他人事じゃないよ。15人に1人が感染していると言われているとか・・ その友人カップルの場合、早いうちに発見されたから、抗生物質できちんと治療ができるみたい。

ハッチ) それは、よかったね。

ミッチ) でも、彼女から話を聞いてびっくりしたのは、クラミジアは放置すると、女性の場合は不妊や命にかかわる子宮外妊娠、流産、早産などを引き起こしかねないこわい病気なんだって。男性も不妊の原因になるとか。それにエイズにも、クラミジアに感染していると、感染していない人より3、4倍もかかりやすくなるっていうでしょ。だから、その友人は検査を受けたほうがいいよって周りの仲間に勧めてたんだー。

ハッチ) うん、受けたほうがいいよね。だけど、必要ってわかっていても、この種の検査に行くのはなんとなく気が進まないっていう気持ちはない? 婦人科って、結婚前の人ならかなり行きづらいと思うし。男性だけの場合だったら泌尿器科でしょ!

ミッチ) それに、検査費用に保険はきかないだろうし。もし、かかっていたら治療にはきくけどね。

ハッチ) でも、ミッチの友達の場合、相手の男性も一緒に検査を受けたことにすごく感心するよ。そもそも、「ブライダル(=花嫁の)チェック」って、なんで女性だけが受けるのかなあって疑問だったんだよね。性感染症はカップルで検査して治療しないと意味ないのにと思うけど。

ミッチ) そうだね。少し緊張するけど、彼と一緒にトライしてみるか!




※ 次号(Vol.13)のたると配信は、10月28日(木)です。

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