ブックタイトル開かれ活力ある日本を創る

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概要

開かれ活力ある日本を創る

こうした移民の受け入れはこの国にとって新たな多民族共生への国づくりの第一歩であり、将来にとって避けることのできない現実であると考えられる。そのためには法的枠組みとして、社会統合政策を含めた「移民法」が必須である。さらには、その法律を効率よく執行するための「移民庁」を設ける必要があると思われる。具体的には、日本語教育や職業訓練、外国人向けの子どもの教育、社会福祉制度の拡充などが必要となってくる。それには、将来のより多文化的な日本のあり方を見据えた、参政権の議論も含む総合的な政策ビジョンが必要であろう。このようなすべての点に対処し、新しい制度構築し実施に移すことができるのは、ひとえに先見性のある政治のリーダーシップにかかっていることを強調しておきたい。21