支援の活用 クリニック待合室の建設
2010.8.10
- 実施レポート
- アフガニスタン
活動の背景
ナンガハール州では、保健医療サービスが
住民に十分に行き届いてないことが原因で、多くの妊産婦が妊娠や出産が原因で亡くなっています。
そこで、ジョイセフでは、妊産婦と乳幼児の
健康を守るために、現地団体のアフガン医療連合(UMCA)と協力し、
2002年にベスード県にカレゼ・カビール クリニックを開設、
地域住民への母子保健を含む基礎保健サービスを提供してきました。
クリニックは、地域保健の向上に大きく貢献してきましたが、
施設の不備が原因で、遠くから産前健診や診察にやってきた妊産婦や女性たちが、
自分の診察の番が来るまで、炎天下の中、
屋外で待っていなければならないという状況が続いていました。
この問題を解決するために、ジョイセフは、ヴィリーナジャパン様とご支援者の皆様から
のご支援を活用し、クリニックの待合室を建設しました。
カレゼ・カビール クリニックでの活動
67,000人の対象人口に対し、以下の保健医療サービスを提供してきました。
- 家族計画
- 産前・産後健診
- 分娩
- 予防接種
- 臨床検査
- 補助栄養食
- 健康教育

カレゼ・カビール クリニックにて診察を受ける女性

待合室の完成前。炎天下の中、クリニックの前で、産前検診や診察を待つ妊産婦や女性たち。

完成した待合室

完成した待合室で、診察を待つ女性と子供たち。冬にはついたてを施し、寒さから守ります。

待ち時間を活用し、女性医師や助産師による健康教育(妊娠・出産、家族計画、下痢やマラリア、結核等の感染予防について)を実施しています。

医薬品支援。不足状態にある医薬品の購入にご支援の一部を活用しました。