マタニティハウスに妊婦さん滞在開始!

2011.6.24

  • 実施レポート
  • ザンビア

MWH_header300-011

8月中旬から本格的にマタニティハウスで妊婦さんが滞在し始めました。金色のベッドカバーとカーテンでコーディネートされた部屋はとても明るい雰囲気です。マタニティハウスには8部屋あり、妊婦さんの付き添いとして夫などの家族も一緒に泊まれます。
また、部屋を出ると、妊婦さん同士で情報交換ができるラウンジとダイニングのスペースも作りました。

妊婦さんの感想:

ヘレン・チセンガ (35歳)
マタニティハウスを建てて下さりありがとうございました。ゆっくり休んでリラックスしながら陣痛が来るのを待てるので、とてもよい環境です。このマタニティハウスに最初に宿泊した妊婦になり、とても嬉しいです!
ジョイス・カムワナ (20歳)
とてもきれいなベッドと心地のよい家具で、気持ちよく宿泊出来、このマタニティハウスを建てて下さったことにとても感謝しています。
ラブネス・チャンダ (23歳)
マタニティハウスのお陰で、診療所までの距離がぐっと近くなった気がします。これで安心して陣痛を待ち、助産師さんのもとで出産することが出来るので、とても嬉しいです。周りの友達にも伝えていきたいです!

また、マタニティハウスに滞在した妊婦さんに株式会社赤ちゃん本舗からご協力・寄贈頂いた赤ちゃん肌着を配付しました。

「赤ちゃん肌着は何枚も必要なので、とても嬉しいです!ありがとうございます。」と語る妊婦さん。

マタニティハウス完成!(2011年6月16日)

2011年1月からザンビアのコッパーベルト州マサイティ郡において、安心して安全な出産が臨めるように、現地協力NGOであるIPPFザンビアと、保健施設での安全なお産を推進する妊産婦支援プロジェクトを実施しています。これまでに村々で活動してきた保健推進員や伝統的助産師などを母子保健推進員として140名選定し育成しました。母子保健推進員は、妊娠や出産、家族計画などに関する情報を伝え、出産準備、産前産後健診、施設分娩の促進を行い、村と保健施設を繋ぐ重要な役割を担っています。また、陣痛が始まってから村の診療所まで遠い道のりを歩くため自宅出産が多い妊婦さんが、出産予定日前に宿泊してお産を待つ施設を保健施設の隣にマタニティハウスとして建設しました。建設には、2008年からヤギさんワークショップでご協力いただいている建築家の遠藤幹子さんに、計画・設計の技術支援にご協力頂きました。

そして、最後の仕上げとして住民参加型ペインティングワークショップを6月13日-14日に開催し、合計約120名の母子保健推進員や近隣の住民が参加しました。葉っぱなど現地で入手可能な自然素材を活用したペイント法について説明すると、色々な工夫やアイディアが生まれ、みんなでハウスを魅力的にしていく積極的な姿にモチベーションの高さが感じられました。外壁には、サポーターであるジョイセフフレンズの名前や企業名(ユニクロ、Cath Kidston)、MODE for Charity2010など、約100名の名前が草花の一部として描かれました。6月16日の開所式には、約500名が集まり、母子保健推進員による歌や劇の歓喜の中、マタニティハウスがオープン。アフリカの大地に馴染む草や花の自然な絵が描かれたハウスに、より多くの妊婦さんを連れてきたい、と母子保健推進員の意気込みが聞こえました。また、現在妊娠3カ月のグレースさん(24歳)は、助産師さんが近くにいて安心なので、マタニティハウスに泊まり保健施設にて出産したい、と出産を楽しみにしている声が聞けました。
マタニティハウス作りにサポートしていただいたみなさま、どうもありがとうございました。

(ジョイセフ 支援事業グループ 船橋)

コンテナの外壁に葉っぱのスタンプやジョイセフフレンズの名前を描く母子保健推進員は、とても生き生きとした様子でペイント作業していました。

母子保健推進員がミレニアム開発目標(MDG)5である妊産婦の改善をメッセージとして作成した歌を皆で歌いながら歓喜に包まれた開所式