ランドセル、アフガニスタンへ
2013.4.30
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2013年春のランドセル回収キャンペーン
ジョイセフは、アフガニスタンの子どもたちに、日本の子どもたちからのランドセルを2004年から贈り続けています。今年も「想い出のランドセルギフト」春のキャンペーンとして、全国から届いたランドセル約8000個を約70人のボランティア参加の皆さんと、横浜の倉庫で、まずはランドセルの状態を検品、また豚革のものを除き(イスラム教国のアフガニスタンには豚革のものは贈れないので)仕分けし、同じく贈られた学用品(ノート、鉛筆、クレヨン等)やろうそくなどを均等に入れて梱包しました。
検品の様子について詳しくはこちら
http://blog.excite.co.jp/joicfp/19886084/
半年かけてアフガニスタンの子どもたちに届きます
この後、横浜の倉庫から港に移送され、南シナ海を通り、インド洋を抜けて、パキスタンの港まで輸送されます。そこからは、陸路でパキスタンの国道を北へ進み、アフガニスタンの国境を越えます。そして、今回の目的地であるナンガハール州の子どもたちに、ジョイセフの現地パートナーであるアフガン医療連合センターによって一つ一つ丁寧に配られます。通常この行程にはこれから約6カ月間がかかります。
毎回、現地の子どもたちからは喜びの声が多く伝えられています。
6年間の思い出が詰まったランドセル
ランドセルは、アフガニスタンの子どもたちの、特に女子の就学率の向上に役だっています。タリバン政権時代は、女子の教育は禁止されていました。15歳以上の女性の約80%が読み書きできません。地域によっては、10代前半での結婚も多く、教育も受けられないまま、母親になるケースも多々あります。アフガニスタンはアジア地域でも妊産婦死亡率が非常に高く、そのひとつの原因が教育の機会に恵まれないことなのです。そして、ランドセルが学校へ行くためのきっかけづくりとなっています。
アフガニスタンの妊産婦死亡率は、「世界人口白書2012」でも日本の92倍あると報告されています(出生10万対460、日本は5)。
当日のご参加の皆さまに心より感謝申し上げます
4月20日(土)は、春にもかかわらず、非常に寒く、朝から曇天。昼過ぎからは冷たい雨が降り始め、終日止むことはありませんでした。検品を終え、アフガニスタンへ贈られることになったランドセルは7709個でした。これに、4月13日にすでに検品済みのランドセルと合わせて、1万4105個が、近々、アフガニスタンに向けて送られます。
当日、天候の悪い中ご参加いただきましたお一人お一人に心より感謝申し上げます。
春のランドセル回収期間は、お蔭さまで、無事終了しました。
秋にもランドセル回収キャンペーンを行います
秋のランドセル回収キャンペーンは、2013年9月1日~10月15日に行います。
「あなたのランドセルが、アフガニスタンで第2の人生を歩み出します!」
皆さまのご協力を引き続きお願いします。
※下記の画像をクリックすると、ランドセルギフトのチラシをご覧いただけます。
(2013年4月、東京にて)