「おぎゃー献金運動」50周年記念式典に参加して

2013.7.26

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7月7日(日)に公益財団法人日母おぎゃー献金基金50周年記念式典が東京會舘で開催され参加してきました。
当日は秋篠宮妃殿下がご臨席になられ、多くの関係者に、半世紀にわたる尽力への敬意を表す心温まるお言葉をいただきました。今回は基金設立50周年ということで「いのちの輝きを明日につないで50周年」と新たな愛の運動の力強いメッセージが発信されました。
昭和38年(1963年)、鹿児島県の遠矢善栄医師の「この子らを救わん」の善意から始まった、生まれながらに障害をもつ子どもたちを支援する運動は、全国の産婦人科医、助産師、看護師や出産直後の多くのお母さんの共感を得て、これまでに寄せられた献金額は累積で約56億円に達したと、当日報告がありました。これらは、心身障害施設に対する助成、心身障害の予防、療育等の研究に対する助成、などに有効に活用されています。
また、この活動は、インドネシアや韓国などにも波及しているとのお話もありました。この日、貢献のあった1356の個人、開業医、病院、企業などに感謝状が贈呈されました。
日本聾話学校の生徒さん7人によるハンドベルが奏でられるなど、心温まる会となりました。
ジョイセフも昭和43年(1968年)から今日に至るまで、「途上国の妊産婦と女性を守る」運動を続けていますが、おぎゃー献金運動の50年に及ぶ着実な運動のスピリットに学び、ジョイセフの日々の活動をさらに研鑽し、深めていきたいと、感慨深いものがありました。
現在世界で、年間に妊娠や出産が原因で命を落としている28万7000人、1日当たり800人の妊産婦・女性のために、私たちジョイセフの活動はさらに続きます。より多くの方々のご理解とご協力を得るためにも、私たちのすべきことがいかに多いかを改めて考える1日となりました。      
(2013年7月、東京にて)

展示パネルから、おぎゃー献金提唱者・遠矢善栄博士

展示パネルから、おぎゃー献金提唱者・遠矢善栄博士