母子保健推進員(SMAG)への再研修でリプロダクティブ・ヘルス教材を活用!
2013.10.30
- レポート
- ザンビア
2013年8月27日~29日の3日間、ザンビアの「妊産婦支援プロジェクト」の一環として、母子保健推進員(SMAG)への再研修を公益財団法人JKAの助成金により実施しました。再研修では、全部で155人いるSMAGのうち選抜された39人を対象に、マギーエプロンや妊娠シミュレーターなどのリプロダクティブ・ヘルス教材を活用した行動変容にのためのコミュニケーション(BCC:Behaviour Change Communication)研修を行いました。
全5回のカリキュラムで行われる再研修を今後指導していく郡保健局の保健スタッフやザンビア家族計画協会(IPPFザンビア)のスタッフも参加し、どのように実践していけばいいかを実際に見て学んでもらい、ジョイセフとチームを組み実施しました。
参加者からの感想
- ブラウン・ムンバ(24歳)
- 「今回のトレーニングを通じて、自分のスキルが改善され、多くの学びがあった。コミュニティの人たち、特に若者は性や妊娠・出産についての情報が限られていている。性的にアクティブでピアプレッシャー(仲間からのプレッシャー)を感じている若者たちに、マギーエプロンなどの教材も活用しながら、もっと性のことについて伝えていきたい」。
- エビィ・シンヨコサ(33歳)
- 「自分の最初の妊娠時に合併症となり大変な妊娠だった。これまで自宅での出産が多かったけど、今はマタニティハウスができ、多くの妊婦さんが施設で出産するようになってきた。今後も妊娠・出産でつらい思いをする妊婦さんを減らせるように、今回学んだマギーエプロンを使って、コミュニティの人たちにわかりやすく伝えていきたい」。
- デリック・シクウェヤ (37歳)
- 「妊娠シミュレータを使って多くの男性に妊産婦ケアの重要性を伝え、男性参加を促していきたい」。
プロジェクト地区フィワレ保健センター母子保健棟の改修・増築セレモニー
外務省の草の根・人間の安全保障無償資金協力のもと、プロジェクト地区であるフィワレ保健センターの母子保健棟の改修・増築セレモニーが開催されました。
セレモニーには、在ザンビア日本大使館の加藤孝二等書記官、コッパーベルト州保健局長、マサイティ郡保健局長等が参加しSMAGを含むコミュニティと一緒に新たな母子保健棟の誕生を祝いました。2011年夏にマタニティハウスが建設されてから、保健センターでの出産件数も増加しており、今回の協力により分娩室が拡張されたことにより、入院スペースは倍増し、入院ベッドや分娩台、医療機器も整備されました。
今後、より多くの女性が安全で質の高い出産サービスを保健施設にて受けることができるよう期待しています。