新・母子保健推進員(SMAG)としての意気込みをインタビュー

2015.11.9

  • 実施レポート
  • ザンビア

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チジュカ・パンヤ(Chizyuka Panya)さん 
ムポングウェ郡カルウェオ地区出身、50歳

「母子保健推進員の候補生として選ばれた時は、
とてもうれしかったです。

私の家族からは、この研修で学んだことをコミュニティのためはもちろん、私たち家族のためにも教えてと言われました」。

そう語るのは、今回SMAG養成研修に参加しているチジュカさん。ムポングウェ郡では、ジョイセフは外務省による日本NGO連携無償資金協力のもと、新たに50名のSMAGを育成するため2015年10月末より研修を実施しており、彼はその研修の候補生の一人です。

「以前、私の村では多くの人が自宅分娩をしていました。今でもまだ施設分娩の大切を知らない人は自宅分娩に頼っています。2週間前、私の知り合いの妊産婦さんが亡くなりました。
彼女は異変に気づき、自宅から7~8キロ離れた村のヘルスセンターへ行きましたが、そこでは対応できず2つの病院に回され、最後の病院で母子ともに命を失ってしまいました。村のヘルスセンターへ行くまでに時間がかかったようで、決断の遅れが原因と考えられます。

この研修は、私にとってとても実りある時間です。
妊娠中の危険な兆候、男性参加の大切さ、避妊の方法など、非常に重要なことを学んでいます。
また妊娠シミュレーター*2やマギーエプロン*3を使った講義は、私にはとても新鮮でした。研修中は、他の候補生の方々とお互い励まし合いながら挑んでいます。チームワークの大切さを実感しています。
研修が終わったらまず、村長に今回の研修のことを話し、多くの協力が得られるようにしたいと思っています。

私の目標は、産前・産後健診に行く妊産婦を増やすこと。
今回学んだ新たな知識を多くの住民に伝え、現在の状況を少しでも変えられるようにしたいと願っています。

このような機会を作ってくださった日本からのサポートに、心から感謝しています。
今後、私の村に戻りSMAGのメンバーとして活動を頑張っていきたいと思います」。