「すこやかな妊娠と出産 アフリカ地域ワークショップ」参加者 セバスチャンさんの言葉
2017.2.10
- 実施レポート
ジョイセフの活動の中心である「人づくり」。
日本国内においても、研修を通じて開発途上国の人材の育成、また国際協力分野で活動する人材の育成に取り組んでいます。
「すこやかな妊娠と出産 アフリカ地域ワークショップ」にガーナから参加したガーナ保健サービス ローラ郡保健局長代行セバスチャンさんの言葉を紹介します。
「妊産婦の死亡をなくすという私たちの掲げる共通のビジョンについて話したいと思います。
我々の努力にもかかわらず、私たちのプロジェクト地域では3カ月に一度は出産時の妊産婦の死亡が報告されています。
また、1カ月に1人は28週間前後で命を落とす赤ちゃんがいます。
これは非常に悲しいことです。
保健施設の不足や、医療器具の不備などが妊産婦や子どもの死亡の理由にあげられますが、保健施設で出産をしないことも大きな原因の一つです。
私たちは一生懸命に取り組んでいますが、私たちの掲げるヴィジョンの達成にはまだほど遠いです。
日本での研修では、母子保健推進員が妊産婦を訪ねる家庭訪問を学びました。
私自身もこの家庭訪問は私たちの地域でも大いに役に立つと信じています。
どのようにこれを実行するのか、それは我々みんなで協力して考えなければなりません。
みんなで取り組むことでビジョンを達成できると信じています。
地域のボランティアの方々が家庭訪問して、妊産婦さんに保健施設での出産の呼びかけをするとよいと思います。
自分を妊産婦に置き換えて考えてみてください。
母子保健推進員による家庭訪問は妊産婦や幼児を気遣っているということが分かり、安心します。
家庭訪問をすることで状況もよくなります。
ビジョンを達成するためには小さいことから始めて、皆さんで協力し合っていくのが大切です。
私たちにはできると思います。
意思あるところに道は開けると信じているからです。
ありがとうございました。」