郡指導者レベルの助産師との第ー四半期会合を開催しました
2017.7.15
- 実施レポート
- ベトナム
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2017年6月4日(日)に、郡指導者レベルの助産師との第一四半期会合を開催しました。
目的は、現場での教育・指導の充実、村で働く助産師との連携を図ること、同時に、各郡の実施報告や経験共有を通して、プロジェクト終了後の持続発展につながる相互のネットワークを強化し学びを促すことです。
また、今年度は、これまで助産師研修の講師や現場レベルでの指導者としても活動している郡レベル助産師たちに、女性健康センター(WHC)を拠点に農村遠隔地の村で開催している健康教育の中心メンバーとして参画してもらうことにしています。今回の会合では、活動の目的と今後の活動計画を共有しました。
女性や住民に理解してもらえるよう、女性の体の仕組みを分かりやすく説明するテクニックの共有
プロジェクトでは、この2年間で、計43村でのアウトリーチサービス(出張診療)や健康教育を行ってきました。今年も、20村以上の農村・遠隔地の村での啓発活動を計画しています。
そこで、今回、郡レベル助産師への経験共有のため、これまでの啓発活動を率いてきた豊かな経験を持つ女性健康センター院長のグエン・ヴァン・チ医師が講義をしました。健康教育の内容について、女性や地域住民への健康教育開催のポイント、参加を促すための工夫や話し方のコツ、これまでの経験から得た地域のニーズや、女性の質問の傾向なども含め、様々な内容を共有しました。参加者も、メモや動画を撮りながら傾聴し、最後には、各自が郡保健局の下で指導や教育などに携わってきた経験などをもとに、とても活発に意見交換がされました。これまでのプロジェクトでの経験が、村で働く助産師の直接の指導者となる郡助産師に引き継がれ、今後の啓発活動に活かしていくための準備が整いました。
いよいよ今年度のアウトリーチサービスを開始します。郡助産師の方々の活躍を期待しています。
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ベトナムプロジェクト
ジョイセフは、2015年3月よりベトナム・フエ市で外務省の日本NGO連携無償資金協力を得てプロジェクトを実施しています。
このプロジェクトが目指しているのは、妊産婦ケアの質を改善し、女性の生涯にわたる健康を守るため、リプロダクティブ・ヘルスサービス提供の担い手であり、女性の身近な相談者でもある助産師を中心とした、思春期から更年期までの質のよいリプロダクティブ・ヘルスサービス提供のモデルづくりです。
1年目に設立した女性健康センターでは、質のよいリプロダクティブ・ヘルスサービスを提供すると同時に、併設する研修施設では農村・遠隔地で働く助産師を対象に研修を行い、遠く離れた村の保健施設でもよりよいサービスが届けられるよう、助産師の能力向上を図っています。