ガーナでCOVID-19感染予防対策のためのコミュニティ・エンパワメント事業を実施

2021.2.10

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 ジョイセフはJICAガーナ事務所の協力の下、2020年11月から2021年3月までの5カ月間、ガーナでコミュニティ・エンパワメントプログラムに取り組んでいます。対象地域は、これまでさまざまなプロジェクトを行ってきたイースタン州。ボルタ湖の南岸に接するアッパー・マンニャ・クロボ郡とロワー・マンニャ・クロボ郡の両自治体で、保健医療システムが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染予防対策改善のために、5S(整理・整頓・清掃・清潔・習慣)を導入してスタッフと患者の安全を図ることに加え、地域の職人にマスクやガウンなどの個人防護具(PPE)の製作方法を学んでもらうことで、PPEの供給と地域の収入向上を目指しています。
 12月までに、地域の保健従事者向けにIPC(感染予防・管理)と5Sのトレーニングを行い、PPEの保健施設への供給も始まりました。今後は、地域保健ボランティアに対するトレーニングや、職人へのPPE製作技術研修などが行われます。

 ガーナでは1月29日の時点で6万7010件のCOVID-19感染者が確認され、416人が亡くなっています。一方で、人口10万人あたり14人(日本は241人)しか医師がおらず、地域の人々の健康を守る役割は、主に地域保健師が常駐する保健施設が担っています。地域の保健従事者や、保健施設と住民をつなぐ地域保健ボランティアは、COVID-19の拡大防止のために大きな役割を果たしているのです。
 現地で本事業のプロジェクトマネージャーを務めるジョイセフのエマニュエル・オベンは、「地域保健師や保健ボランティアのトレーニングを通して、地域の保健医療サービスの質を向上させ、COVID-19に対する感染予防のメッセージを浸透させることができます」と話しています。現在行っている他のプロジェクトと合わせて、ジョイセフは今後もガーナの地域保健の強化と、妊産婦の安全を守る取り組みを進めていきます。