コロナ禍で頑張る東北のお母さんをサポート。 プロ野球で活躍するアンダーアーマー契約選手、そして「アンダーアーマーマザーズデー」チャリティーオークション参加者の想いを届けます。
2021.6.15
- HOT TOPICS
- お知らせ
ジョイセフは、長引くコロナ禍の影響により産前産後ケアへのアクセスが引き続き困難な東北地域の母親とその家族に対して、アンダーアーマー(株式会社ドーム(本社:東京都江東区))が5月9日(日)母の日に実施した、「アンダーアーマーマザーズデー」チャリティーオークションからの寄付を受け、活動を実施します。産前産後および子育て支援活動やスポーツを通じた産後ケアをオンラインで実施します。
ジョイセフは、2020年6月から2021年3月まで、東日本大震災の被災地において、COVID₋19感染拡大の影響により期待していた産前産後の支援を受けられず不安を抱え孤立した女性たちが安心して妊娠・出産・育児に臨めるように、支援活動を行いました。
みやぎ助産師オンラインチーム(M-MOT)と連携し実施したオンライン母親教室には、東北地方の354組の母親とその家族が参加し、オンライン母親教室への参加後に助産院の相談事業を利用する女性が増えるなど、産前教育から産後の育児支援の切れ目のない支援にもつなげることができました。
子育て支援NPOベビースマイル石巻に協力し、立ち上げと運営の支援を行った、生後間もない赤ちゃんを持つ母親たちが安心して心と体を癒すことができる産後ケアハウス「ママファースト」では、75人の母親に産後ケアを届けました。行政への働きかけにより、「ママファースト」は2021年度より正式に石巻市の事業として実施されていくことが決定しました。
長引くコロナ禍の影響
その一方で、COVID-19感染拡大の影響の長期化により、東北地方の産前産後の母親は依然厳しい状況に置かれています。宮城県では、県独自の緊急事態宣言や蔓延防止の発令などを受けて、今なお、行政による対面での母親教室などは一時休止、または利用人数の制限が行われ、子育て支援センターも休館したり利用が制限されたりする状況が続いています。
ひとり親家庭や上の子どもの預け先がない母親、安静を指示された経産婦、介護を抱えていて家を空けられない女性、多胎児育児で外出が難しい、交通手段がないなどの様々な事情により、行政などが提供する産前産後ケアをもともと利用しにくい母親の状況は、コロナ禍で妊産婦同士が情報交換できる場が少なくなり、経済的不安が続く中、心身両面においてますます厳しくなることが考えらます。
子育て支援センターなどの休館により、子育て世代に向けた健康や育児、性の情報を伝える場が少なくなり、ヘルスリテラシーの低下による児童虐待や家庭内暴力(DV)の増加も懸念されています。
このような背景の中、ジョイセフは、アンダーアーマーの母の日チャリティーオークションイベントを通じた寄付支援を受けて、2021年6月から2022年3月まで、東北のお母さんとその家族へ、以下の支援を届けます。
1) 助産師とおうちで学ぼう~子育て世代のヘルスリテラシ―「妊娠・出産・育児、そして自分のからだのこと」(連携団体:みやぎ助産師オンラインチーム(M-MOT))
東北地方在住もしくは東北地方の分娩施設で出産予定の妊婦とその家族、東北地方在住で乳幼児を育てている女性およびその家族を対象に、オンラインプログラムを実施します。コロナ禍での妊産婦同士が情報交換できる場としての役割も担います。
- オンライン母親教室(妊娠・出産・産後の内容)
- 女性のからだづくり講座(産後のエクササイズと女性のからだづくり)
- 乳幼児を育てる親向けいのちの教育講座オンライン(プライベートゾーンの伝え方、守り方)
- いのちの教育啓発事業(6歳未満の子どもを持つ親向けリーフレットの作成と配付)
2) ヨガ指導者 美怜さんによる「産後ヨガオンラインエクササイズプログラム」(連携団体:みやぎ助産師オンラインチーム(M-MOT))
東北にお住まいの産後のママを対象に、産後ヨガオンラインプログラムを開催します。さまざまなジャンルのヨガに精通するスペシャリストである美鈴さんがゲストインストラクターとして産後ママへヨガを通じてリラックスしてもらえるプログラムを担当します。
- セーリィークリスティーナ美怜
- 母の影響でヨガを始める。大手ヨガスタジオのトップインストラクターとして活動した後2020年にフリーへ転身。幅広いジャンルに精通し、ワークショップやリトリートなどのイベントを数多く主催するなどヨガの魅力を伝えている。「ミス・ワールド・ジャパン2020」のファイナリスト
3) 家庭訪問型子育て支援ホームスタート(連携団体:ベビースマイル石巻)
石巻市および近郊在住の未就学児(6歳未満)がいる家庭を対象に、家庭訪問型子育て支援ホームスタートの活動を実施します。家から出ることが難しい親子に対して、研修を受けた地域の子育て経験者(ビジター)が「傾聴(気持ちを受け止めながら話を聴く)」と「協働(育児家事や外出を一緒にする)」を行い、更には地域の子育て支援センターなどにもつなげていきます。子育てが孤育てとならないよう、母親の孤立感を防ぎ、子育てへの自信の獲得につながるよう母親をエンパワーしていきます。
4) 「私のほっとコミュニティ4H」での情報発信
「私のほっとコミュニティ4H」は、全国の女性と助産師、行政、NPO、企業、地域の人々などの女性の健康に関心を持ち活動するすべての人々がオンラインでつながり、役に立つ情報や支援に関する情報を発信・交換したり、悩みごとも相談できる、参加者同士で支え合うコミュニティです。災害発生時には、このつながりを活かして、効果的な被災者支援活動の実施に役立てます。
4Hの「4」は英語の「for(~のために)」も意味し、4つのHは、Her(彼女に)、Health(健康)、Heal(癒す)、Help(支える)のためのコミュニティを象徴しています。