ラクトフェリン商品の開発・販売を通したウガンダでのSafe Motherhood Projectの実施支援
2021.8.14
- ウガンダ
- 実施レポート
- 企業/行政 連携プロジェクト
ジョイセフは、長年パートナーシップを組んできたサラヤ株式会社のLactoferrin Lab.(ラクトフェリンラボ)とともに、医療施設における手指消毒を推進し、妊産婦や女性たちを守る活動をウガンダで実施してきました。
ラクトフェリンラボは、サラヤ株式会社が長年研究を重ねて開発した、世界初の浸透型ラクトフェリンを配合したスキンケア商品です。売り上げの一部は、ジョイセフのホワイトリボン活動への支援として、ウガンダの妊産婦と女性を守る活動に使われています。
SARAYA Safe Motherhood Project
ラクトフェリンラボのご紹介
SARAYA Safe Motherhood Project フェーズ1(2018年~2020年):
ウガンダでは、妊産婦が感染症で亡くなるケースが多く、その原因の多くは、出産時に感染する敗血症など、不衛生な環境がもたらす感染症でした。敗血症の大きな原因は院内感染ですが、ウガンダの多くのクリニックでは、院内に水道が通っていないケースが多く、医療従事者も手をこまめに洗う習慣を持つのが難しいのが現状でした。ウガンダの妊産婦と女性を感染症から守るために、まずは医療従事者が手指消毒できる環境を作ろうとこのプロジェクトが発足しました。
プロジェクトでは、サラヤ株式会社、外務省、国際家族計画連盟(IPPF)、ジョイセフ、そして、現地協力団体のリプロダクティブヘルス・ウガンダ(RHU/IPPFウガンダ)の官民連携により、対象地域において以下の活動を実施し、のべ18万3690人に衛生的なセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス(SRH)サービスを届けました。
- 医療従事者に衛生管理や手指消毒に関する研修
- クリニックでのアルコール消毒剤の設置
- 医療従事者にSRHサービスや質の向上のための研修
2021年8月からは、SARAYA Safe Motherhood Project フェーズ2が始まっています。
子宮頸がん検査率が5%以下と低く、子宮頸がんがウガンダの女性の死因の第一位となっている背景をふまえて、サラヤ株式会社の支援により、子宮頸がん検査促進によるSRHサービスの質の向上プロジェクトを実施しています。