4月9日は子宮の日: 子宮頸がん予防「HPVワクチン」接種、厚生労働省が9年ぶりに積極推奨再開 ジョイセフは「予防」のための啓発プロジェクト始動
2022.4.8
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日本国内での SRHR(セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ:性と生殖に関する健康と権利)の意識向上を目的とした「I LADY.」プロジェクトを中心に、「HPVワクチン」接種の積極的勧奨が再開された2022年度は子宮頸がんをはじめとする女性特有の疾患について学ぶ機会を増やし、積極的に「予防」の知識を普及します。
日本では毎年年間約1万人の女性が子宮頸がんに罹患し、約2900人が死亡。罹患者は20代後半から40代が多く、若年化が進んでいます。
先日発表されたHPV(ヒトパピローマウイルス)に関するワールドレポート(World: Human Papillomavirus and Related Diseases, Summary Report 2022)では、日本の子宮頸がんの罹患率が、アジアでトップ12位にランクし、先進国の中では異例で多くの途上国よりも罹患率が高いことがわかりました。
子宮頸がんはワクチン接種と検診で撲滅できる病気に
WHOは2020年に、子宮頸がんの撲滅に向けた目標を掲げました。2030年までに「ワクチン接種率90%(15歳未満の女性)」「検診受診率70%(35、45歳女性)」という目標です。HPVワクチンの接種率が高い国では、子宮頸がんの排除が視野に入ってきており、ワクチン接種と検診を徹底することで、今世紀中に子宮頸がんの新規罹患者をなくすことができるというのが世界の常識になりつつあります。
HPVワクチン接種と検診が進まない日本
HPVワクチンの効果は、国際的に証明されています。例えば、接種率約90%のスコットランドでは、20歳〜21歳女性のHPV16型と18型への感染率が28.8%(2009年)から、10.1%(2013年)へと減少しています(※1)。オーストラリア、英国、米国、北欧などでもHPVへの感染率が下がったと報告されています。
HPVワクチン接種率もオーストラリアでは89%、英国は85%、韓国で72%と、軒並み50%以上です(※2)。一方、日本の接種率は1%未満ととても低い状況です。
※1 日本産婦人科学会
子宮頸がん予防についての正しい理解のために Part 1 子宮頸がんと HPV ワクチンに関する最新の知識
※2 みんパピ
ワクチン接種推奨が中止されていた8年間に接種対象年齢を過ぎてしまった世代もいます。その世代にいま、子宮頸部異形成と診断される人が増えていると聞き、ジョイセフは、10〜20代の若者を中心に子宮頸がん検診の積極的推奨をし、早期発見・早期治療を促していくことにしました。
正しい情報を知る機会を増やし、予防のためのアクションを
HPVとは何か?HPVが男女ともに感染するウイルスであること、HPVの感染するとどうなるのか?疾患予防のためにできることはなにか?ワクチンの有効性とリスクなど、の正しい情報を発信し、情報を知った人が一人でも多く、予防のための選択ができるよう働きかけていきます。
【今後の活動の予定】
- 4月〜5月 文京区 若者エンパワーメント事業 ピア・アクティビスト(15〜29才)募集
若者をサポートするリージョナルアクティビスト募集 - 4月25日 渋谷区 Womens Wellness Actions(WWAs)連携企業20社とキックオフイベント
- 5月28日 女性の健康のためのアクション国際デー記念 オンラインセッション・勉強会開催
- 5〜6月 助産師対象 セミナー開催
- 6月 ピア・アクティビスト養成研修
- 6月 I LADY.活動報告会
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