アフガニスタン地震 被災女性と母子支援開始。ご支援のお願い
2023.10.19
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アフガニスタン西部ヘラート州北西部、イラン国境付近で10月7日午前に発生したマグニチュード6.3の地震により、犠牲者が2400人をこえたと報道されています。また、国連児童基金(ユニセフ)によると、7日からの地震で死亡したアフガニスタン人の90%が女性や子どもとのことです。その後も余震が相次ぎ、11日と15日には再びマグニチュード6.3の地震があり再び死傷者が出ています。特に地震の起きた地域は、イラン国境に近く、アフガニスタン国内でも大変保守的で、地震が起きる前から女性が出産できる医療施設がなく、国連等が女性のための出産の施設を建設してきました。その女性のための数少ない施設も今回の地震で破壊されてしまいました。
タリバン暫定政権と国際社会の関係が冷え込んでいる中の災害で、国際支援が入りにくい中、ジョイセフはパートナーである国際家族計画連盟(IPPF)と連携し、現地のNGO AFGAの緊急支援活動を支えます。日本の報道が下火になった今こそ、アフガニスタンでの支援活動が途切れないようどうか皆さまのご理解と、継続的なご寄付をお願いいたします。
ジョイセフは、現地で緊急支援活動を行っているアフガニスタンのNGO、AFGA(※1)を通じて被災女性と母子を支援します。
【活動内容】
被災地域でモバイルクリニック(※2)を運営し、以下の母子保健、医療サービスを提供します。
対象:女性、子ども、若者、男性含む
- 産前健診
- 分娩介助
- 産後健診
- 家族計画
- その他母子保健、セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツに必要なサービス
現在、ヘラート州の被災地の4郡に、モバイルクリニック、3チームが出動しています。それぞれに以下の7名のスタッフが配置され、プロジェクトコーディネーターが3チームを統括しています。
- 医師
- 婦人科医師
- 助産師
- 看護師
- カウンセラー
- アシスタント
- ドライバー
今求められていること
現在、出産キット、生理用品、衛生用品が不足しています。女性たちに、緊急時に配付するディグニティキット(生理用ナプキン、下着、石鹸、懐中電灯、体を覆う布、ホイッスルなどのセット)
支援活動の継続のために上記のモバイルクリニック運営に必要な医療チーム派遣費(人件費)、車両メンテナンス費用、ガソリン代、医療資機材、医薬品なども。
ジョイセフに寄せられた寄付は、現地のニーズに合わせた物資の追加購入費にも充てられます。
セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルスのニーズは被災後、刻一刻と増えていきます。被災女性が安心して過ごせるように、どうかあなたの力を貸してください。
支援方法
ジョイセフフレンズになる(マンスリーサポーターに登録) 1回寄付(一般寄付)
1回寄付の使途指定方法
「活動を応援する募金」のフォームより以下の通りご入力ください
- クレジットカード・コンビニ決済の方:必須情報の情報送信後、「領収書が必要な方は次へ」のボタンを押下。コメント入力欄に「アフガニスタン」と入力。
- 銀行振込の方:氏名の前に「アフガニスタン」と入力。
- 郵便振替の方:郵便振替用紙の備考欄、または通信欄(ATMの場合)に、「アフガニスタン」と記載。
地震前から行っているジョイセフのアフガニスタンでの活動について
2004年からジョイセフが活動しているナンガハール州は、今回の地震の震源地から離れており、地震による被害を免れました。ジャララバード市内で運営している母子保健クリニックの運営と、今月開始予定の現地小学校でのランドセルの配付活動は計画通り行われます。
皆さまには、引き続きジョイセフの活動にご理解とご支援賜りますよう心よりお願い申し上げます。
※1 AFGAとは、国際家族計画連盟(IPPF)の加盟団体で、アフガニスタンでSRHRの活動を行う
※2 モバイルクリニックとは、国際家族計画連盟(IPPF)が提唱する、人道危機下の女性特有の健康ニーズのための必要最低限の保健医療サービス(MISP)を提供する移動式の診療所