ジョイセフは、ガザ地区への攻撃停止と紛争解決を強く求めます

2023.10.23

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私たちは、人々を恐怖に陥れ、人々の尊厳、命を奪うハマスによる非道で残虐な行為を強く非難し、人質の解放を求めます。同時に、それに対する無差別で、同じ苦しみを人々に与えるイスラエルのガザ地区への破壊的な報復行為を非難します。
10月7日のハマスによる攻撃以降、暴力の連鎖と破壊行為で、パレスチナ側、イスラエル側双方に、虐殺、拷問、性暴力の犠牲者が増え続け、数百万のパレスチナ市民が、水も食料も医療もなく、国際社会から見捨てられた絶望の日々を強いられる状況に向かって、事態は悪化の一途をたどっています。ガザでは今後数カ月間、3万7000人以上の妊婦が電気も医療品もない状態で出産を強いられており、北部から移動命令の出た住民の中には1万9000人の妊婦が含まれると推定されています。さらに、ストレスや恐怖による流産が増えていると報告されています。(*1、*2)。私たちは、国際条約等における生存権と基本的人権の保障、平和を希求する市民社会の一員として、国連・国際機関と、影響力のある国際社会のすべての指導者が、人道上の大惨事を回避するために即時停戦と大規模で継続的な緊急人道支援を実現させるよう強く求めます。

史上最も複雑で解決困難と言われるイスラエルとパレスチナの紛争について、19世紀に遡る列強の介入を含む長い歴史的背景を、公正で中立な立場で受け止め理解することは容易ではありません。私たちジョイセフは、政治的、宗教的、人種的な偏見や差別や思い込みに囚われず、極端な報道や過激な主義主張に惑わされず、無力であることへの批判も受け止めて、セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRHR: 性と生殖に関する健康と権利)を守り推進する団体として、女性、女児をはじめ、紛争や災害時に最も影響を受ける人々のために、何ができるのか、考え実行していきます。

2023年10月23日
公益財団法人 ジョイセフ

 
*1  https://www.ippf.org/jp/media-center/kasadequteha37000renyishangnorenfukamingnoweixiannisarasarareteiru

*2 https://production.ippf.org/media-center/high-risks-miscarriage-death-many-pregnant-women-forced-evacuate-northern-gaza

 


 
ジョイセフは、連携団体であるIPPF(国際家族計画連盟)のアルバロ・ベルメホ事務局長およびIPPF加盟団体として、人道危機の中で何十年も女性と女児に必要なリプロダクティブ・ケアを提供し続けているIPPFパレスチナ(パレスチナ家族計画協会)の声明を支持します。
https://www.ippf.org/jp/media-center/kasaniokerubaolinoesukaretoniguansuruippfshengming

また、パレスチナ支援に携わる日本の4つの市民団体が合同で外務省に提出したイスラエル・パレスチナにおける武力行為の即時停止への働きかけを求める要請文に賛同します。
https://www.ngo-jvc.net/activity/advocacy/20231011_gazastatement.html

アジア女性資料センターによる、パレスチナ市民に対する攻撃の即時停止と、対話による紛争解決と占領終結を求める声明に、強い共感を表明します。
https://www.ajwrc.org/7371