【ユースから】初めての裁判傍聴!「結婚の自由をすべての人に」東京地裁2次訴訟報告書

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2024.6.11

SRHRユースアライアンス 沼口 瑞季
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私たちはそんなに劣っているんですか?

3月14日、東京地裁判決を傍聴しに行きました。人生初の傍聴だったため、緊張しました。その地裁による判決は、「違憲状態」。憲法の14、24条に照らし合わせ、現状(現行の民法や戸籍法の規定が同性カップルの結婚を認めていないこと)は違憲であるということです。それ自体は、画期的な判決なのですが、期待したほどの進展がなかったため、少々がっかりしました。裁判所の雰囲気も固い感じでした。
 
冒頭の言葉は、判決の後で開催された報告会で原告のお一人が仰っていたものです。

そんなわけないです。
だって、たまたま好きになった目の前の人が、「異性」ではなかったから。
どこかの誰かが決めた「異性愛」や「同性愛」という区別に左右されて、自分の人生が自分のものにならない。
自分が、自分であるがゆえに、婚姻届を出せない、病院に看取りに行けない、配偶ビザが認められなくて日本に入れない…。
こんなの、変でしょう?

いつ、誰と、結婚するか、しないかを決めるのは、私たち自身であるべきです。私たちSRHR ユースアライアンスが推進する「 性と生殖の健康と権利:SRHR- Sexual and Reproductive Health and Rights) 」には、「いつ、誰と、結婚するか、それとも結婚しないかーを自分自身で決められること」も含まれています。SRHRは基本的人権の一つです。

私の大学の友人にも、バイト先にも、パートナーが同性の人は当たり前にいます。この当たり前は、「」付きではなく、本当に当たり前なんです!実際、日本の若者全体の同性婚への賛成は70%以上です。こんなにも当たり前な、人が人を好きになる権利を認めてない社会には、将来を見いだせません。私の頭の片隅には海外への移住計画もあります。
そして、私のような若者は決して少なくありません。
 
私たちは判決の後、結婚の平等について「どちらかと言えば反対する」「どちらともいえない」というスタンスを取っている国会議員232人に、要望書をファックス送信しました。要望書は結婚の平等をすべての人に認める法律の整備を支援してくれるよう求める内容でした。またファックス送信後にはSRHRユースアライアンスのX(旧Twitter)アカウントからも重ねて依頼をしました。しかし残念ながら、国会議員からの反応はありませんでした。

今後は、予定される判決に合わせて、法務大臣やさらなる多くの議員に再度、要望書を提言します。イベントなども開催する予定です。
私たちは諦めません。私たちユースが未来に期待できる法制度ができるまで、何度も言わせてください。ぜひ同性婚の法制化をお願いいたします。