事務局長就任のご挨拶
2024.11.1
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いつもジョイセフをご支援いただき、ありがとうございます。
この度、2024年10月の理事会での承認を経て、11月1日付けで事務局長に就任いたしました。
ジョイセフは、世界のすべての人びとが質の高いセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康と権利:SRHR)を享受できる世界を目指し、1968年の設立以来、低・中所得国と日本を中心に草の根でのSRHR推進活動と政府に対する政策提言活動を行ってきました。SRHRは一人ひとりが自分らしく生きるために必要不可欠な基本的人権ですが、SRHRの認知度の低さに加え、物理的な医療アクセスの課題や、社会・経済・文化的要因により、特に女性や若者、障害者、性的マイノリティの多くがこの権利を享受できていない現実が、ジョイセフの活動する国々には根強く残っています。
ジョイセフは国内外での長年にわたる活動を通し、SRHRの実現を阻む社会規範や人々の行動を変えるための独自の技術を進化させ、コミュニティの人々と共に持続・自立発展できる仕組みづくりに注力してきました。活動効果をさらに高めるために、大学や研究機関とも連携し、これらの活動成果の評価も行っています。そしてこうした活動から得られた情報や教訓を活かしつつ、女性、子ども、障害者、性的マイノリティなどの権利を擁護支援する多くの団体と連帯し、日本政府や国際機関への政策提言を押し進めています。
この取り組みを加速させるため、ジョイセフは多岐にわたる活動の相乗効果を高めると共に、仲間をもっと増やし、SRHRの認知を高めるためのコミュニケーションを強化します。
一日も早く、すべての人々のSRHRが実現できるよう、皆さまと共に、SRHRムーブメントを拡げていきたいと思います。引き続き、ご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
公益財団法人ジョイセフ
事務局長 山口悦子
山口悦子(やまぐち えつこ)
開発コンサルティング会社を経て、2004年にジョイセフ入職後、アジアとアフリカでSRHRを推進する国際協力プロジェクトに従事。HIV/エイズ、妊産婦の健康、SRHR推進における男性参加や若者のエンパワメントといった分野で、社会行動変容コミュニケーションや地域保健システム強化に携わる。独立行政法人国際協力機構(JICA)の専門家やインドネシア事務所の企画調査員経験も持つ。2019年にジョイセフ海外事業グループディレクター、2023年にジョイセフ事務局次長。