【院内勉強会】 女性差別撤廃委員会からの勧告と日本政府が果たすべき役割
2025.2.13
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⽇時 | 2025年2月26日(水) 17時30分~19時 |
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会場 | 参議院議員会館 講堂/Zoom (ハイブリッド形式) |
申込 | 参加申込はこちら |
申込期限 | 2025年2月26日(水)12時まで |
主催(共催) | SRHR市民社会レポートチーム、公益財団法人ジョイセフ |
後援 | 国連広報センター(UNIC)、UNFPA駐日事務所、Japan SRHR Promotion Network |
2024年10月、8年ぶりに開催された第89回女性差別撤廃委員会(CEDAW:Committee on the Elimination of Discrimination Against Women)の日本政府審査に向けて、ジョイセフは国内の6市民団体と共同で性と生殖に関する健康と権利(SRHR)課題報告書を執筆し、国連に提出しました。
今回のSRHR市民社会レポートでは“SRHR For All-すべての人にSRHRを”をキーワードに、LBT女性、ノンバイナリー※およびあらゆる多様性を持つ日本の女性たちの、身体の自己決定権の継続的かつ現在進行中の問題に焦点をあて問題を提起。CEDAW委員会の審査は、結果として、報告書で訴えた内容の多くが勧告として発出されました。
※ノンバイナリー(nonbinary)とは、自分の性自認(=体の性ではなく、自分で認識している自分の性)が男性・女性という性別のどちらにもはっきりと当てはまらない、または当てはめたくない、という考えを指す。 「クィア」とも呼ばれる
- 母体保護法に基づく中絶における配偶者同意の撤廃 (*2年以内のフォローアップ)
- 刑法堕胎罪の撤廃
- 国際標準の近代的避妊法及び緊急避妊薬へのアクセス改善 (*2年以内のフォローアップ)
- 包括的性教育の公教育への取り込み
- 性同一性障害特例法からの手術要件を削除
- 婚姻の平等
「緊急避妊薬の利用を含む近代的な避妊中絶を選ぶ権利」および「人工妊娠中絶に配偶者の同意を必要とする母体保護法の改正」については、2年以内に政府からの進捗報告を求める強い勧告となりました。
日本は女性差別撤廃条約を批准しているため、その第24条で条約の遵守を約束していますし、さらに日本国憲法第98条第2項のもと、国際条約の勧告を誠実に遵守する責任を負います。
堕胎罪と配偶者同意撤廃については2016年に続く2度目の勧告です。
外務省は、2025年1月29日に開かれた会見で、女性差別撤廃委員会に対し、勧告に含まれていた「皇室典範を巡る記述の削除要請に応じなかったことへの抗議」として、①国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)に対する任意拠出金※の使途から、女性差別撤廃委員会(CEDAW)を除外すること、②本年度予定のCEDAW委員の訪日プログラムの実施を見合わせること、を明らかにしました。
※任意拠出金とは、義務的拠出金や出資金と異なり、その拠出額が日本政府において算定され、支援すべきと判断した事業に対して自発的に支出するもの。
今こそ勧告をいま一度振り返り、どうすれば女性差別撤廃への歩みを着実に進め、国際社会において女性の権利を守る姿勢を打ち出せるのか、日本政府の果たすべき役割はなんなのか、私たち皆で考えませんか。
本報告会では、前CEDAW委員長の林陽子さんより、CEDAW委員会の批准国審査/勧告の意義と、日本政府が条約締結国として果たすべき人権擁護の役割についてお話しいただいたのち、SRHR市民社会レポートチームから、CEDAW委員から発出されたSRHR関連の勧告に関する報告と、日本政府への要望をお話しします。
また、日本が人権を守る国であることを改めて示してほしいという願いでSRHR市民社会レポートチームが開始したオンライン署名キャンペーンの結果報告と、キャンペーンの結果寄せられた市民からの声をご紹介する予定です。
米トランプ大統領就任と共に、SRHRや女性、マイノリティの権利への逆風が強まっています。
本勉強会ではSRHR勧告内容をもとに、基本的人権の一部としてのSRHRを守るための取り組みを考察します。誰もが尊重される社会を築くことに加え、日本が国際社会でリーダーシップを発揮するために必要な施策について考えます。
プログラム(案)
時間 | 内容 |
17:30~17:33 | 開会 趣旨説明 司会:公益財団法人ジョイセフ 草野洋美 |
17:33~17:38 | 開会挨拶 佐々木さやか 参議院議員 |
17:38~17:48 | 女性差別撤廃委員会の条約批准国審査(建設的対話)の意義と、女性差別解決のために日本政府が果たすべき役割について アテナ法律事務所弁護士 林陽子さん(元女性差別撤廃委員会委員長) |
17:50~18:20 | 市民社会SRHRレポート共同執筆団体による各課題の内容と勧告を受けての日本政府への期待について (各7分)
SOSHIREN 女(わたし)のからだから 岩崎眞美子さん 他(調整中) |
18:20~18:30 | 【署名キャンペーン】#人権を守る日本へ 女性差別撤廃委員会(CEDAW)に真摯に向き合ってください!の進捗報告
#なんでないのプロジェクト 福田和子さん |
18:30~18:45 | 来場の議員からコメント |
18:45~18:51 | ユースによるリレートーク(3人)~第69回国連女性の地位委員会/ 北京+30 (CSW69/Beijing+30)参加に向けて~ |
18:51~19:00 | Q&A |
19:00 | 閉会 |
発言者:
アテナ法律事務所 林陽子さん(弁護士:元女性差別撤廃委員会委員長)
SOSHIREN 女(わたし)のからだから 岩崎眞美子さん
NPO法人ピルコン 染矢明日香さん
Tネット 高井ゆと里さん
#なんでないのプロジェクト 福田和子さん
〈超党派国会議員〉
公明党 佐々木さやか 参議院議員
自民党 (打診中)
立憲民主党(打診中)
日本維新の会 高木かおり 参議院議員(打診中)
国民民主党 円よりこ衆議院議員 (打診中)
日本共産党 吉良よし子 参議院議員(打診中)
れいわ新選組 上村英明 衆議院議員(打診中)
社民党 福島みずほ 参議院議員
対象
国会議員、一般の方、メディアの方
参加申込はこちら
問い合わせ
公益財団法人ジョイセフ アドボカシーグループ
シニア・アドボカシー・オフィサー
草野洋美 hkusano@joicfp.or.jp, advocacy@joicfp.or.jp
TEL: 070-7595-8466