CSW69ユース参加レポート
2025.4.9
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1. CSW69とは?
国連女性の地位委員会(CSW: Commission of Status of Women)は、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントの進展を目指す国連最大級の年次会議です。第69回目となる2025年のCSWでは、「北京行動綱領」採択から30年の節目の年、「北京+30 (Beijing+30)」 を迎え、各国の進捗と課題について世界中のステークホルダーが議論しました。
2025年3月10日から21日にかけて ニューヨークの国連本部にて開催されたCSW69に、ジョイセフはSRHRユースアライアンスとI LADY.のユース代表5名を3月10日から16日の間派遣しました。
派遣されたユースたちは、世界中の若者やステークホルダーとともに、SRHR、ジェンダー平等の現状や課題について学び、意見交換を行いました。
2. SRHRユースアライアンスの派遣概要
3. ユースレポート一覧
金子絵美利
タイトル:対立から対話へ:国際社会と東アジアの連帯から学んだSRHR推進の可能性
要約:CSW69では、SRHRへのバックラッシュへの対抗策や、アジア太平洋地域の若手フェミニストの取り組みに触れ、国際的な連帯の重要性を実感しました。日本でも包括的性教育の普及や避妊アクセス拡充を目指し、草の根から政策レベルまで多面的なアドボカシーを展開していきたいです。
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写真:Asia-Pacific young feminists at the forefront of the BPfA implementation(北京行動綱領実行の最前線に立つ、アジア太平洋地域のヤングフェミニスト)イベント
稲荷桃香
タイトル:ヘルスケアサービスと包括的性教育の拡充は貧困とジェンダー格差を断ち切る鍵ーCSW69で学んだ連帯と行動の重要性
要約:ヘルスケアサービスへのアクセスと包括的性教育の機会を拡充させることが、貧困とジェンダー格差の連鎖を断ち切る鍵であることを再認識しました。日本でも誰もが自己決定できる社会の実現に向けて、市民活動と国際的な対話を両立させたアドボカシーを進めていきます。
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写真:スウェーデン政府とソマリア政府共催「SRHR: A CRITICAL PATHWAY TO ERADICATING POVERTY AND ACHIEVING GENDER EQUALITY(SRHR:貧困撲滅とジェンダー平等達成への重要な道筋)」イベント
安田里菜
タイトル:新たな性暴力の形態と司法の役割:テクノロジーを介した性暴力やフェミサイド(性別を理由として女性や少女が標的にされる殺人)に立ち向かうために
要約:テクノロジーを介した性暴力やフェミサイドなど、現代社会に蔓延する性暴力への国際的対応に触れ、刑法研究者としての使命を再認識しました。被害者の尊厳を守るため、法整備と社会理解の両面から課題解決に取り組む決意を深めました。
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写真:メキシコ主催「Advancing Justice for Women and Girls Survivors of Sexual Violence(性的暴力の被害者である女性と女児のための正義の推進)」イベント
はら
タイトル:声をあげるフェミニズムと見えない暴力への視点ーCSW69で得た国際的気づきと日本での課題
要約:アンチフェミニズムに立ち向かう国際的な議論や、ガザの深刻な人権侵害に触れ、ジェンダーの視点を取り入れた政策やデジタル空間の在り方の重要性を実感しました。日本でもフェミサイドやオンライン性暴力、中絶に関する課題に取り組み、当事者の声を軸にアドボカシーを進めていきたいです。
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写真:Testimonies from Gaza(ガザからの証言)イベントでもらったポストカード
シェヘラザード
タイトル:ガザと台湾の事例から考えるジェンダー平等
要約:パレスチナや台湾の事例から、SRHRの危機と進展の両面を学び、日本社会の中東への偏見にも気づくことができました。今後は会社や地域での活動を通し、見過ごされがちな人々の「声」を社会に届ける活動を広げていきたいと思います。
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写真:台湾の政府が主催するイベント「Advancing Gender Equality in Asia : Taipei(台北から見る、アジアのジェンダー平等達成について)」