SDGsに書かれなかったLGBTの権利
SDGs市民社会ネットワーク ジェンダー・ユニット勉強会
2017.8.22
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持続可能な開発目標(SDGs)で、ジェンダー平等の達成は目標5で掲げられている。しかし、LGBTはどこにも述べられていない。世界では同性婚が合法の国から、同性間の性行為に死刑を科す国まであり、共通目標に含むことができなかった。
世界では50ヶ国しか、法的効力がある結婚やパートナーシップ制度を導入していない(International Lesbian,Gay, Bisexual, Trans and Intersex Associationより)。 しかし元国連事務総長のパン・ギムン氏は「LGBTは『誰も置き去りにしない』というSDGsのモットーに含まれている」とインタビューで説明し、国際的にも、欧州、カナダ、ニュージーランド、米国、中南米、南アフリカ、台湾などで法整備が進み、日本でもLGBTの権利の保護や推進の動きが活発になってきている。最近の国際的潮流を踏まえながら、日本の政策や人々の意識の問題を考える。
日時 | 2017 年9月4日(月)15:00~16:30 ※名刺交換、個別質問等17:00まで |
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場所 | ジョイセフ10階 セミナールーム(https://www.joicfp.or.jp/jpn/access/) JR総武線 市ヶ谷駅より徒歩5分 東京メトロ(有楽町線・南北線)6番出口より徒歩2分 都営新宿線 1番出口より徒歩5分 |
主催 | SDGs市民社会ネットワーク ジェンダー・ユニット(世話人:石井澄江ジョイセフ代表理事/織田由紀子JAWW副代表) |
定員 | 30人(先着順) |
対象 | 関心がある方どなたでも |
参加費 | 無料 |
申し込み | 下記グーグルフォームよりお申し込みください https://goo.gl/forms/eDr2OrC8wTRy45Ap2 |
問い合わせ | 公益財団法人ジョイセフ アドボカシーグループ(宮地) Email/ advocacy@joicfp.or.jp Tel/ 03(3268)3172 |
スピーカー
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- 原ミナ汰さん
- NPO法人共生社会をつくるセクシュアルマイノリティ支援全国ネットワーク代表理事、LGBT法連合会共同代表)
http://www.kyouseinet.org/
http://lgbtetc.jp/
性別は「Xジェンダー」。「女の子」として生を受けたが、どちらかといえば男の子と感じ男女の境界に生息。性別の線引きが厳しい中学生活で不登校・ひきこもりに。高校で女子を好きになることを咎められ、悩みは深まる。自分に肯定的になれた20代後半から、翻訳通訳の傍ら、レズビアンのサポートグループづくり、性被害のピアサポート・支援を開始。2008年に仲間とつくった「共生ネット」でLGBTQの人やその家族の相談・支援を本格化。現在「よりそいホットライン」セクマイ回線統括コーディネーターを務め、国・自治体職員、教員、援助者向けに、500か所以上で「性の多様性」研修を実施。渋谷、世田谷、文京各区や千葉市等のLGBTQ事業にも協力している。NPO法人共生社会をつくるセクシュアルマイノリティ支援全国ネットワーク代表理事、LGBT法連合会共同代表、文京区男女協働参画推進会議審議員。著書に『レズビアンの歴史』(「原美奈子」名、筑摩書房、1998)、『にじ色の本棚』(三一書房、2015)、英訳書“Transforming Japan:How Feminism and Diversity Makes a Difference(The Feminist Press, 2010)など多数。
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- 明智カイトさん
- いのちリスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン代表
https://ameblo.jp/respectwhiteribbon/
主に「子ども」「女性」「マイノリティ」の権利擁護や政策提言を行う。『草の根ロビイング勉強会』発起人として「ロビイング」や「アドボカシー」が学べる機会を提供している。自身も中学生の時にいじめを受け、自殺未遂をした経験から「いのち リスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン」を立ち上げて、「いじめ対策」「自殺対策」などのロビー活動を行ってきた。2012年の自殺総合対策大綱の見直しでは、「性的マイノリティ」も自殺対策の対象に含めるように政府に対して働き掛けを行った。現在、認定NPO法人フローレンス所属、グローバル連帯税フォーラムのメンバー、日本政策学校の講師、安全衛生優良企業マーク推進機構の顧問などを務める。著書に『誰でもできるロビイング入門 社会を変える技術』(光文社新書、2015)。
コメンテーター
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- 稲場雅紀さん
- SDGs市民社会ネットワーク代表理事
http://www.sdgscampaign.net/
1980年代後半~90年代に同性愛者の人権運動をリードした「動くゲイとレズビアンの会」に1991年に参加、94年から2001年まで、アドボカシー部門ディレクターを務め、府中青年の家裁判第2審の勝訴を導く。また、東京都人権指針、人権擁護法案などに同性愛者の人権を明記させ、HIV陽性者など当事者の人権尊重を基礎とした「エイズ予防指針」の策定をリードするなど、同性愛者の人権確立に取り組む。2002年より(特活)アフリカ日本協議会の国際保健部門ディレクター。2016年、「持続可能な開発目標」(SDGs)達成に向け一般社団法人「SDGs市民社会ネットワーク」を立ち上げ、2016年2月より代表理事。共著書に「『対テロ戦争』と現代世界」(御茶ノ水書房、2006年)など。