アフガニスタン:クリニックで母子手帳の導入が始まりました

2019.6.20

  • 実施レポート
  • アフガニスタン

アフガニスタンの母子保健の向上を目的に、同国保健省とJICA、国連児童基金(UNICEF)、世界保健機関(WHO)などの協力により2017年に制作された母子手帳が、試験運用を経て、2019年にナンガハール州をはじめとする3地域で先行配付が始まりました。

配付に先立ち、保健医療従事者や関係者を対象とした母子手帳活用研修が行われ、ジョイセフが現地協力団体のアフガン医療連合センターと協働運営する母子保健クリニックからも、2月に実施された研修に5人のスタッフが参加しました。

研修を終えたスタッフたちは他のクリニックスタッフと学びを共有し、母子保健クリニックでも3月から母子手帳の活用を始めました。

アフガニスタン版の母子手帳では、現地の文化や社会背景を反映し、文字が読めない人でも理解できるように、説明のイラストなどが記載されています。

母子手帳が保健医療従事者そしてクライアントの双方で確実に活用されるようになれば、アフガニスタンの母子保健が向上していくための大きな一歩となります。

日本生まれのNGOジョイセフとしては、日本発の母子手帳がアフガニスタンで役立てられることをうれしく思うとともに、母子手帳の利用がアフガニスタンでしっかりと根付くように、クリニックの活動を通して貢献していきたいと思います。