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ケニアの現場から。前途多難でも、完成後の施設オープンが待ち遠しい

2023.8.9

海外事業グループ 藤島一貴

現在ケニアに駐在中だ。スラムに住むお母さんが自宅ではなく施設で子どもを産めるように、産科棟を建設している。

建設完了まであと1カ月。不正業者がまん延するケニアの建設会社の中から信頼できそうな会社を探すのにも苦労した。2022年は大統領選挙の年で治安が悪化し、工事開始が遅れた。さらに、雨期が長引き工期が大幅に伸びた。クリスマス期間に働いてくれるはずだった作業員は給与をもらった途端、休みに出かけてしまった。また工期が伸びた。

資材単価の高騰で地元でのセメント調達を断念、往復6時間かけて、首都まで調達しに行かなければならなくなった。工期がまた伸びた。その調達先のミキサー車が壊れてセメント調達が遅れた。さらに3日伸びた。建築士の日本人専門家にも来てもらった。建物の品質は大丈夫そう。建設完了後、医療器材を入れて、ここで分娩が始まるのは9月頃になるかな……。

現地の関係者は、ここで生まれる最初の子どもは、私の名前にちなんで「カズと名付けよう」と言っている。そう言ってもらえるのは嬉しいけれど、そういうのは特に望んでおらず。ただただ、今後一生忘れないであろう、もうすぐここで生まれる最初の子どもに出会えるのが楽しみだ。

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コミュニケーション デザイングループ
ジョイセフ コミュニケーションデザイン室メンバーによる投稿です。様々なトピックの情報・写真・動画を紹介していきたいと考えています