できることを最大限に
2023.11.6
- ジョイセフのオフィスから
今日も、ガザでウクライナで、爆撃され破壊される街の映像と、犠牲者が増えていく数字が、目と耳に飛び込んで、胸に刺さる痛みで朝から気持ちが沈みました。ジョイセフのサイトに入り、このVOICEまで辿り着いてくださった方は、多かれ少なかれ、同じ気持ちを共有してくださっているのではないでしょうか。
何ができるのか考えても、私個人の力はあまりに小さくて、手のひらで瞬時に溶ける雪の結晶のようです。ひとりでは、形を残すことができず、跡かたなく消えてしまう取るに足らない力です。
それでも、ジョイセフという組織ならば、できることがあると、信じて仕事を続けています。ジョイセフを通して、SRHR分野で活動し、支援者の皆さんからいただく力を最大限に発揮して、世界の女性と女児が、自分の健康と命を守り、自分の人生を選び決めるための力を蓄えるための活動を、続けていきたいのです。
ザンビアで、ガーナで、ケニアで、地域の人たちとともに、妊産婦ケアの向上のために保健施設や産科棟をつくり、10代の妊娠や性暴力を防ぎ、子宮頸がんを早期発見・治療し予防する活動を進め、地域で活動してくれる保健ボランティアやピア・エデュケーターに研修する機会を届けたい。アフガニスタンでは、子どもたちにランドセルを贈り、母子保健クリニックの運営を支え、女性の医療従事者がサービスを提供できる場を確保し続けたい。そしてもっと、活動する国や地域を広げたい。
私たちにできること、必要とされていることを続けていくために、多くの方が支援してくださること思い出し、気持ちを奮い立たせています。
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- 勝部 まゆみ
- UNDPのJPOとして赴任したガンビア共和国で日本の国際協力NGOジョイセフの存在を知り、任期終了後に入職。日本赤十字でエチオピア北部のウォロ州に赴任するために一旦ジョイセフを退職、3年後に帰国・復職。ジョイセフでは、ベトナム、ニカラグア、 ガーナ、タンザニアなどでリプロダクティブ・ヘルスプロジェクトに携わってきた。2015年から事務局長、2017年6月から業務執行理事を兼任し、2023年6月に代表理事・理事長。