ジェンダーに基づく暴力の被害者を支援する「女性センター」完成
2024.1.23
- 活動の現場から
ザンビア セントラル州のルアンシンバ地区に、「女性センター」が完成しました。開所式が、2024年1月18日(木)に開催され、私も参加してきました。どんなセンターなのか、現地からご紹介する動画を、以下のリンクから視聴いただけます。センターの概観や内部の様子、ザンビアや、プロジェクトについての情報もお伝えしています。ナビゲーターは栗林桃乃、現地からのレポーターは山口和美、そして最高に頼りになる現地プロジェクトマネージャーのアリスです。是非、ご覧ください♥
→ Meets Zambia on line〜ジェンダーに基づく暴力の被害者を支援する「女性センター」完成お披露目ツアー〜
このオンラインツアーライブは、開所式の翌日1月19日(金)日本時間の20:00~21:00に行われました。ザンビアと日本の時差は7時間です。今、ザンビアは雨季。オンラインツアーの途中から雨模様になり、インターネットがとぎれとぎれになった部分がありますが、それも含めて、リアルなご報告と受け止めていただけると幸いです。
ここでは、開所式の一旦を、写真でご紹介します。
と、その前に、2023年7月に、このVOICEに、ザンビアからレポートを送ってくれた斎藤文栄さんの記事をご一読くださると嬉しいです。特に現地レポート(2)の写真を見ると、女性センター建設前の原っぱ、そして土台までの工事現場の様子がわかります。
そして、完成した女性センターです。開所式当日は、晴天。青い空が広がりました。
半年前まで原っぱだった場所に、こんな建物が出現。これを見たコミュニティーの人たちが、「プロジェクトが、町を運んできた!」と言ったとか。
コミュニティーから、保健ボランティアや村の人々も大勢参加。
式典前のエンターテイメント(寸劇)は、コミュニティーの真骨頂です。
開所式には、メディアも集まりました。
プロジェクトは、外務省の日本NGO連携無償資金協力事業の資金を受けて、実施されています。在ザンビア日本大使館の大湊 諭(おおみなとさとし)参事官も、ルサカから車で3~4時間かかる現地まで来てくださいました。
そして、私もジョイセフを代表してご挨拶(身長が低いので、マイクに届くか心配でした~)。
女性センターの前には、子どもたちが遊べるシーソーやブランコが設置されています。
現地で活動する和美さんとルアンシンバ地区で活動する保健ボランティアの皆さん。
さて、冒頭でご紹介したオンラインツアーの最後に、保健ボランティアのジョアンさんのインタビューもありますので、お楽しみに。ジョアンさんは、50代で、子どもが5人(息子さんがひとり、娘さんが4人)。一番上は35歳、一番下の子は、7歳になるそうです。お子さん3人は結婚して独立していて、ジョアンさんには、すでに6人のお孫さんがいるとのことでした。普段は、夫と農業を営んでいます。開所式の2日前から、連日、大勢の保健ボランティアさんたちと女性センターに来て、準備を手伝ってくださっていました。本当に、ありがとうございました。
熱意に溢れる保健ボランティアさんたちとコミュニティーの皆さんが、女性センターを軸に、ジェンダーに基づく暴力の防止活動を進めてくださることでしょう。
プロジェクトは、これからも続きます。
アリス、和美さん、ンドラのプロジェクトスタッフのみんなも、どうぞよろしく!
(写真撮影:ジョイセフ 山口 和美)
- 勝部 まゆみ
- UNDPのJPOとして赴任したガンビア共和国で日本の国際協力NGOジョイセフの存在を知り、任期終了後に入職。日本赤十字でエチオピア北部のウォロ州に赴任するために一旦ジョイセフを退職、3年後に帰国・復職。ジョイセフでは、ベトナム、ニカラグア、 ガーナ、タンザニアなどでリプロダクティブ・ヘルスプロジェクトに携わってきた。2015年から事務局長、2017年6月から業務執行理事を兼任し、2023年6月に代表理事・理事長。