3月8日国際女性デー:ウィメンズマーチ東京 2024に参加しました!
2024.3.19
- 活動の現場から
3月8日は国際女性デーでした!
表参道の国連大学前には、たくさんの人たちが思いおもいのプラカードを持って集まっていました。
国連大学前から渋谷駅まで1時間強ほどの時間をかけて、去年一緒にW7(Women7)の活動を行った、斎藤文栄さん(前ジョイセフグローバルアドボカシーディレクター)と、福田和子さんと一緒に歩きました。
マーチでは主催団体のコールに合わせて、様々な掛け声を上げながら歩きます。
「家父長制をぶちこわせ!」「すべての人の人権/尊厳まもれ!」「暴力/戦争/軍事化反対!」「あらゆる差別反対!」「私の身体は私のもの!」「ジェンダー平等しっかりやれ!」「トランス差別反対!」
みんなで声を上げながら歩くと、少し目頭が熱くなりました。
差別や不平等が無くならない社会に、みんな本当にウンザリしているんだよなーとしみじみ思えて。でも声を合わせてマーチをするうちに、どんどん一致団結した力が出てくるような気持ちにもなりました。
残念だったのはそんな一致団結したマーチにも、2人の男性トランスヘイト活動家が乱入したこと。トランスジェンダーの方々が日々の生活で直面する排除や差別を理解することなく、面白半分でウィメンズマーチを妨害しようとしているようでした。
ジョイセフが世界各地で実現を目指す性と生殖に関する健康と権利(SRHR)には、以下の権利が含まれます。
「自分の性的指向、ジェンダー自認、性表現を含めたセクシュアリティについて自由に定義できること」こともその1つ。ジョイセフは、トランスジェンダーの方々への差別や排除に反対します。
私が大学院で初めてジェンダーを学んだのは2017年。留学先のコスタリカでもウィメンズマーチに参加したことを思い出しました。
当時はまだトランプ政権下、女性差別的な発言が米国で問題視されている頃でした。友達と一緒に首都San Joseの街をマーチしました。
あれから6年。米国では憲法で守られた中絶の権利が覆され、世界を見渡せばアフガン政変にコロナ禍にウクライナにガザ…。世界は大きく変わりました。ジェンダー平等やSRHRの実現にもまたバックラッシュの波が押し寄せています。
私のプラカードのメッセージ「When they go low, we go high」はミシェル・オバマ元大統領夫人の言葉。相手が汚いずるい手を使って貶めようとしてきても、高潔で正義ある姿勢を貫きましょう!と言ったニュアンスの言葉です。
世界が混沌としている時こそ、後回しにされやすい人たち‐女性やマイノリティの人たちの人権がしっかり守られるように声を上げて行かなければならない。引き続きジェンダー平等の実現を目指し、毎日少しずつ頑張ろうと力をもらったマーチとなりました。
- 草野洋美
- シニア・アドボカシー・オフィサー。日本のSRHRとジェンダー平等の状況を改善するために、国連人権理事会のメカニズムを活用したアドボカシーに取り組んでいる。 G7の公式エンゲージメントグループであるW7の実行委員兼アドバイザー。 また、若者を中心としたアドボカシーグループ「SRHR ユースアライアンス」の事務局を務め、政策提言を通じて日本のSRHRを取り巻く問題の改善と認知向上を目指している。 2019年にジョイセフに入職する以前は、企業のCSR活動の一環として、2011年の東日本大震災の被災者に対する心理社会的支援プロジェクトを5年間統括した。