アンダーアーマーマザーズデー2023 支援活動レポート

2024.4.4

  • お知らせ
  • 実施レポート

ジョイセフは、アンダーアーマー(株式会社ドーム)が2023年5月14日(日)母の日に実施した「アンダーアーマー マザーズデー 2023」チャリティオークションからの寄付支援を受けて、国内外のプレママ・産後ママ、そして子育て中のママを対象に、スポーツを通した健康づくりを目指した以下の支援活動を実施しました。

活動期間
2023年8月〜2024年3月
活動内容
1. 産後ママ・子育てママのためのヨガプログラム+女性の健康勉強会
2. 子育て家庭&プレママ支援オンラインプログラム
3. ケニアのママ支援プログラム(マタニティヨガ・両親学級)

1.産後ママ・子育てママのためのヨガプログラム+女性の健康勉強会

産後ママ、子育て中のママが心身ともにリフレッシュし、健康に対する意識を高める機会を提供することを目的に、昨年に引き続きセーリィークリスティーナ美怜さんのご協力でヨガプログラムを実施しました。

岡山県倉敷市と岐阜県岐阜市で女性・母子支援活動を行うがくまびNPO法人クローバ!と連携し、11月23日(木)と12月2日(日)に対面ヨガを行いました。お子さんを含めて46人が参加し、ヨガを通して自分と向き合い、心身を癒す時間を提供することができました。

ヨガに参加したママの声(一部抜粋)

子どもと一緒に初ヨガでしたが、とてもリフレッシュできて楽しかったです。

産後なかなか自分の体と向き合える時間が持てなかったので、よい機会となりました。また来たいです!

今日習ったポーズを日ごろから少しでも体を動かしていこうと思いました。

ヨガはもちろん、美怜さんのトークが心身ともに心地よく、心身ともに健康であることこそ今後の女性の健康につながることではないかなと思いました。

岡山ヨガ終了後には、子宮頸がんの予防をテーマに女性の健康勉強会も行いました(岐阜市では別日に勉強会を開催)

ジョイセフが若者向けに実施する啓発活動「I LADY.」のプログラムコーディネーターの青山より、子宮頸がんとその原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)について、またHPVワクチンの接種による感染予防と子宮頸がん検診による早期発見が大切なことについて紹介しました。

勉強会参加者の声(一部抜粋)

娘が2人いますが、小学生になったら親子で通える婦人科を探して、定期的に通いたいと思います。

娘のワクチンで悩んでいたので話を聞けてよかったです。これからも多くの人に伝えてほしいなと思います。

ワクチンを打とうかずっと悩んでいましたが、今日の話を聞いて、打とうと思いました。周りの友だちにも検診とワクチンの大切さをわかってもらえればいいなと思いました。(接種年齢のお子さんより)

2.子育て家庭&プレママ支援オンラインプログラム

みやぎ助産師オンラインチーム(M-MOT)と連携し、孤育てや家事や看病の負担の増加により疲弊したママたちとそのパートナーを含めた子育て家庭やプレママパパに寄り添いエンパワーするオンライン講座(母親教室、女性のからだづくり講座、いのちの教育講座、産前産後パパママ交流会など)を実施しました。

「沐浴クラス」「お産にそなえる」「産後にそなえる」「母乳育児にそなえる」のテーマで開催したオンライン母親教室に84組の母子が参加しました。

「パパとママに伝えたい こころとからだを育む性教育~おちんちん講座から包括的性教育まで~」をテーマに、泌尿器科医による乳幼児を育てる親向けいのちの教育講座(オンライン)を開催。184人のママパパが参加しました。

受講者の声(一部抜粋)

助産師さんから現場でのリアルな流れなど聞けて大変参考になりました。普段はネットで情報収集していますが、人形を使って分かりやすく説明していただき、お産に向けて理解を深めることができました。

今回初めて夫も受講させていただきました。生まれてから赤ちゃんは一度体重が減る…等、私が知っていても、夫は知らなかった点がいくつかあることが分かり、一緒に受講できて本当に良かったと思います。「頑張りすぎない・出産育児はそれぞれ違う」ということを胸に刻み、これからの出産に備えていきたいと思います。

おちんちんに関してどう接するべきか、まったく分からなかったのでお話が聞けて良かったです。

性教育はsexのことだけでなく、生き方そのものの考え方につながっていると勉強になった。

3.ケニアのママ支援プログラム(マタニティヨガ・両親学級)

スポーツを通した健康づくりへの意識が高まりつつあるケニアのプロジェクト地域(ニエリ郡ニエリタウン)において、9月16日に、産婦人科医(イーク表参道)でヨガインストラクターでもある高尾美穂先生のご協力でマタニティヨガを実施しました。また、地域の保健施設の助産師・看護師を対象に両親学級の体験プログラムを開催しました。

高尾先生の指導で、14人の妊婦さんがマタニティヨガを体験しました。

妊婦さんにとっては初めてのヨガ体験で、はじめはみな戸惑っていましたが、簡単でシンプルなポーズに楽しく参加していました。「妊娠中の簡単なエクササイズを通してリラックスすることは、体にも心にも良い事だと実感した」といった声もありました。

ケニアでは妊婦が運動をするという考えがないため、高尾先生の「妊娠期に体調をみつつ簡単なエクササイズをすることは母親とお腹の赤ちゃんにとって良い」という言葉は衝撃的だったそうです。

マタニティヨガに先立つ9月4日と5日には、ザンビアより両親学級(ママパパクラス)担当の現地プロジェクトスタッフを講師に招いて体験プログラムを開催し、19人の助産師と看護師が参加しました。

妊娠期にできる簡単な運動を紹介

両親学級のデモンストレーションを行う

参加者からは、「ママパパクラスでの学びを実践して、一緒に検診に参加してパートナーに貢献をしてくれる男性を増やしたい」、「ママパパクラスについて男性に対して情報提供をしていなかった。男性参加の重要性を学んだので、施設で導入をしていきたい」と言った声が上がっていました。
今回の体験プログラムがきっかけとなり、その後、プロジェクト地域の2か所の保健施設で両親学級が開催されたそうです。

2023年度は、「アンダーアーマー マザーズデー 2023」チャリティオークションからの寄付支援を受けて、日本国内だけでなく、ケニアでのママ支援活動も実施することができました。アンダーアーマー様、そしてチャリティーオークション参加を通してジョイセフの活動を応援してくださったみなさまに、あらためて感謝いたします。