「アンダーアーマー MOTHER’S DAY 2024」イベントレポート ~「女性のエンパワーメント」を目的とした「子育て×性教育×ヨガ」の新しいイベントを開催~
2024.8.30
- お知らせ
- 実施レポート
ジョイセフは、アンダーアーマー(株式会社ドーム)が2024年5月12日の母の日に実施した 「アンダーアーマー MOTHER’S DAY 2024」チャリティオークションからの寄付支援を受けて、国内外のプレママ・産後ママ、そして子育て中のママを対象に、スポーツを通した健康づくりを目指した支援活動を行っています。
2024年7月18日(木)に東急プラザ原宿「ハラカド」チカイチで、「ACTION for CSE*:おうちで実践!子育て女性のためのヨガと性教育」を開催しました。本イベントは、子育て・家事・仕事で忙しい女性たちを対象に、自分自身のこころと身体を見つめてもらう事を目的で実施しました。
*CSE: Comprehensive Sexuality Education (包括的性教育)
プログラム
●第1部:石田梨恵子先生トークセッション
・夏休みに向けた性教育 おうちでの始め方
・自分のからだと性を愛するためのセルフケア
●第2部:石田梨恵子先生によるヨガセッション
・おうちでもできるセルフケアヨガ
●第3部:I LADY CARD体験
・自分の『性』をヘルシーに生きたい。どうする?」をテーマにしたグループワーク
第一部のトークセッションでは、助産師で思春期相談士として性教育の現場で活躍する石田梨恵子先生に問に応えてもらう対談形式で行いました。ファシリテーターは現在2児の子育て真っ最中のジョイセフ広報スタッフ廣瀬が務めました。夏休み中に性教育にトライしてみるヒントや自身のSRHRに関する健康課題に何ができるのかを石田先生が教えてくれました。
おうち性教育では、「(子どもから)性の質問が来たら身構えてしまうこともあるけど、逆にしっかりと伝えるチャンス!すぐに答えられなくても「良い質問だね!ママ、ちゃんと答えたいから少し待ってね』と言って、子どもに『聞いちゃいけないことなんだ…』と思わせないことが大切」ということや、どうやって子どもができるの?の直球の問いには「おちんちんって長くできてるよね。それは女の人の性器に命のもとを届けるため。届けることを英語でかっこよく言うとセックスって言うんだよ」という核心を避けずに子どもにしっかりと伝えるHow toの部分も教えてくれました。さらに子育て女性の現在、そして今後直面するかもしれないSRHRの課題として、『閉経によるトラブルや将来の尿漏れ・子宮脱などの可能性もあるため、今からできる骨盤底筋のトレーニングが大切』ということを伺いました。そして子育て中のイライラやホルモンとの上手な付き合い方には、「『べき』を手放して自分がどうありたいか立ち返ることや、漢方薬などの力も借りて、自分のために笑顔でいる時間を作ることが重要」と、石田先生ご自身の体験談も交えて紹介してもらいました。
事後アンケートでは、性教育とセルフケアヨガを、おうちで実践してみたいと回答していた方が多く、参加者の背中を押してくれるトークセッションとなりました。
【おうち性教育におすすめ!子どもにもわかりやすく、大人も説明しやすい石田先生おすすめの本】
- 「おちんちんのえほん」作:やまもとなおひで 絵: 佐藤 真紀子 出版社: ポプラ社
- 「せっくすのえほん」作:みずのつきこ 絵:やまもとなおひで 出版社:子どもの未来社
- 「あっ!そうなんだ!性と生」著:浅井春夫 安達倭雅子 北山ひと美 中野久恵 星野恵 出版社:株式会社エイデル研究所
- 「いいタッチ わるいタッチ」作:安藤由紀 出版社:復刊ドットコム
自分一人で性教育を始めるのも難しいし、一緒に学ぶような目線で子どもと読めると使いやすいというアドバイスもありました。参加者も「絵本を買ってみようと思った」と早速アクションに移される方もいました。
第二部のヨガセッションでは、ヨガインストラクターでもある石田先生が、実際にアンチエイジング、そして骨盤底筋のトレーニングにもなるヨガセッションを実施。石田先生のガイドで日頃気にしたこともない部分の筋肉の伸びを感じたり、一息つかせない連続のポージングでしっかりと筋肉に負荷がかかっているのが分かり、心拍数が上がるのが分かりました。最後の瞑想の時間では自分らしさを認めてくれる先生の言葉がすっと胸に響き、心も体も温まるヨガのひとときでした。参加者からは、『明後日筋肉痛がきそう』などのコメントもあり、セルフケアを実感したヨガセッションでした。
第三部のセッションでは、ジョイセフのオリジナル教材I LADY CARDを使って「自分の『性』をヘルシーに生きたい。どうする?」について、参加者間で話し合いました。7つのカードから自身に響くもの、重要なものを好きに並べていき、なぜこれが私にとって重要なのかをシェアし合ってもらいました。
「自分のバイアスに気づく」「人の目を気にしすぎない」あたりに注目する方が多く、「母親だから、女性だから、こんな歳だから…などの考えが自分らしさの足かせになってしまっているかも」と考えさせられる場面も。そして、「自分と他者の違いを認め合う」というカードは、まさに子育て中にもとても当てはまるものだと議論が進みました。「アフリカ系の方とバスで隣になって、子どもが『なんで肌の色が違うの?』と聞かれたけど、戸惑ってしまった」とのエピソードに自分も子どもも違いを認め合うために、そのような直球の質問に真摯に答えられる用意が必要ですし、分からないことを聞いてくれる関係性構築が性にとってもとても大切だと振り返ることができました。
- 当日参加されたアンダーアーマー(株式会社ドーム)の密川秋花氏より
- 「今年で4年目となるアンダーアーマーマザーズデーの企画で今年もジョイセフ様とご一緒させていただき大変嬉しく思っております。今年は参加選手とチームが過去最多となり、またジョイセフ様とともにハラカドを使用した企画などさらに「スポーツを通じてお母さんを元気にする」企画をレベルアップしてお届けできたかと感じております。イベント当日はご参加者のお母様の素敵な表情を拝見させていただき、ぜひ今後もアンダーアーマーとしてお母さんをサポートする企画に積極的に参加させていただきたいと思いました。 」
株式会社ドーム発の母の日特別企画「アンダーアーマーマザーズデー2024 チャリティオークション」についてはこちら: https://www.joicfp.or.jp/jpn/2024/05/09/54825/
今後の活動は海外でも
「アンダーアーマー MOTHER’S DAY 2024」チャリティーオークションの寄附支援では、アフリカ・ガーナでも、スポーツを通じたママたちの健康づくり支援活動や若年妊娠を防ぐ啓発活動を実施する予定です。随時、ジョイセフのウェブサイトでご報告いたします。