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ウガンダ、アフガニスタン、日本。それぞれの国で生きる女の子たち。

2024.10.11

  • ジョイセフフレンズ通信

ようやく秋らしくなってまいりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。野外が気持ちのいい季節になったので、我が家では次女の誕生日にローラーブレードをプレゼントしました。すると、なんと先週の土日で滑れるようになっていました。子どもの可能性って無限ですね!

さて、本日10月11日は国際ガールズデーです。ジョイセフは、フレンズのご寄付で女の子たちが自分の意志で自分の未来を選択できるように支援活動をしています。

今日はジョイセフが活動の中で出会った女の子たちの声を通じて、フレンズのご支援がどのように役立てられているかご紹介します。

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ウガンダ
意図しない妊娠をしたハリエットさん(14歳)


保健センターで出会ったハリエットさんは、生後1カ月の赤ちゃんを抱いて健診を待っていました。彼女は1年前妊娠して家を追い出され、今は叔母と住んでいます。妊娠前は全国学力テストで表彰されるほど優秀だったそうです。
「妊娠して学校をやめなければならなかった。中絶しようと思ったけど、叔母が学校に戻れるよう交渉してくれて子育ても協力してくれると言ってくれたので産みました。今は叔母に育児を手伝ってもらい学校に通っています。(中略)私は何も知らずに妊娠してしまいました。だから自分の状況を隠さないで他の女の子たちに話そうと思います。私がどうして妊娠したのか、どうやったら自分を守れるのか、正しい知識を伝えていきたいです。そして彼女たちをエンパワーしたいです。」
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ウガンダでは地域によっては、未成年が妊娠をすると家族から勘当されることがあり、孤立した女の子は、経済的なサポートを必要としています。プロジェクトでは、意図せずに妊娠してしまった若いシングルマザーを対象に、縫製や料理、アクセサリーづくりといった経済的な自立支援のための職能訓練研修を行っています。
活動には企業、そしてフレンズからの寄附金が使われています。今年は石鹸づくりを行いました。研修では性に関する正しい情報も伝えています。

2023年度ウガンダ事業費: 4,170,000円 (うちフレンズによる寄附金500,000円)

ジョイセフアンバサダー冨永愛さんのウガンダ活動報告はこちら

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アフガニスタン
ランドセルを受け取ったサラさん(9歳)

アフガニスタンでは今、タリバン政権の政策により女の子は小学校までしか学校に通うことができなくなっています。サラさんは小学校で日本からのランドセルと学用品を配っていた際に、現地スタッフが出会った女の子の一人です。

「学校に通うのは楽しいです。前にお父さんに通学のバッグを買ってとお願いしたことがあります。でもお父さんはうちは貧しいし兄弟もいるから買えないと言いました。とても悲しかったです。お父さんは毎日荷車に野菜を積んで町に売りに出て頑張っています。だから我慢しようと思いました。でも今こんな素敵なランドセルをもらえてとても嬉しいです。将来は先生になりたいです。そのために一生懸命勉強します。」
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ジョイセフでは子どもたちの学びを応援するためにアフガニスタンに日本で役目を終えたランドセルを新品の学用品と一緒にプレゼントしています。また、フレンズの皆様の寄附金を活用して、アフガニスタンの女性と子ども専用の診療所を運営しています。

2023年度アフガニスタン事業費: 14,000,000円 (うちフレンズ寄附金2,500,000円)

アフガニスタンのクリニックの活動はこちら

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日本
I LADY.の活動に参加するもえさん(21歳)


日本の若者に性に関する正しい情報を啓発するI LADY.の活動に参加するもえさん。
子どもの時から、ジェンダーや性について疑問に思うことがあったり知りたいと思ったりしましたが、正しく学ぶ機会がなかったそうです。大学の掲示板でジョイセフのI LADY.の活動を知ってピアアクティビストになりました。

「I LADY. に参加してみて、3つの変化がありました。1.自分の中のバイアスの気づき。発言する立場になり言葉を選ぶようになったこと。2.自分が受けてきた性教育が不十分であったと気づいたこと。3.ディスカッションや発表などの機会を経て、コミュニケーションスキルが鍛えられたこと。
今後は、地元の栃木県小山市にSRHRを広げていきたいです。そのために『SRHRとちぎaction』という有志団体を立ち上げ、メインメンバーと共に、市内の皆様に女性の権利を考えてもらうイベントを企画し開催しています。」

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ジョイセフは日本で、もえさんのようなI LADY.ピア・アクティビストたちがより効果的に啓発活動を実施できるようツール開発や情報提供に力を入れています。

例えば、「SRHR NOTE」や「I LADY. CARD」といった性やジェンダーを気軽にディスカッションできる教材を作ったり、若者の意識調査をして分析結果を発表したり、ワークショップやイベントを開催したりしています。2016年のプロジェクト開始当時から、たくさんの若者がI LADY.ピア・アクティビストとして活躍してきました。

I LADY.についてはこちら

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大阪マラソン2025でジョイセフチャリティーランナー募集します

大阪マラソン2025詳細はこちらから

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今年も始まります!ホワイトリボンランエントリー 10月21日~


「走ろう。自分のために。誰かのために」というコンセプトのもと、国際女性デーに世界中の女性の健康を願い、みんなで同じ公式Tシャツを着て走って連帯するホワイトリボンラン。 自分の健康のために、そして世界の女性の健康のために走るランナーを募集します!今回の大会による支援で、ケニアと日本において包括的性教育を届ける活動をします。一緒にホワイトリボンの輪を広げましょう!!
お得な「早割」は11月30日(土)まで!

【エントリー期間】
2024年10月21日(月)~2025年1月20日(月)
【エントリー費】
・一般(25歳以上):5,500円 
※早割:4,800円(11月30日まで)
・ユース(中学生~24歳まで):4,000円
・こども(小学生以下):3,000円

ホワイトリボンランについてはこちら

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甲斐 和歌子
アフガニスタンプロジェクト担当。女性クリニック支援、ランドセルなどの物資寄贈、マンスリーサポーター「ジョイセフフレンズ」の担当も兼務。ジョイセフに入ったきっかけは、九州で育ちながら培ったジェンダーに対する問題意識から。日本そして世界のジェンダー平等を実現したい。将来の夢は日本やアフガニスタンの女性が住みやすい世の中になること。