私たちの方法

海外プロジェクト

ジョイセフは、基本的人権であるSRHR(セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ:性と生殖に関する健康と権利)を推進する国際協力NGOです。
世界では今なお、低・中所得の国々を中心に、とりわけ女性やぜい弱な立場にある人々の多くがSRHRを享受できず、取り残されています。こうした人々は、健康と権利を守るための情報や、十分な医療・保健サービスにアクセスできていません。そのため、予期しない妊娠や安全でない中絶、妊娠・出産時の合併症、性感染症などで健康を損ない、生き方の選択肢を失うばかりか、命を落とすことさえ珍しくないのです。

問題の多くは、適切な医療や保健サービス、性教育、地域のサポート等によって防ぐことができます。ジョイセフは1968年に活動を開始して以来、43の国と地域で、これらの課題を改善するプロジェクトに取り組んできました。SRHRを推し進め、一人ひとりがより健康に、自分らしく生きられる世界をめざしています。

プロジェクトで私たちが大切にしているのは、「住民のエンパワーメント」と「持続可能性」です。プロジェクトが終わってジョイセフが関与しなくなっても、その活動を通して生まれた良い変化が人々の手で持続し、自立的に発展していくために。ジョイセフは、医療・ヘルスケア・情報へのアクセスを改善し、SRHRをとりまく環境を整備しながら、一人ひとりの意識と行動に働きかける「人づくり」に力を注ぐことで、根本から現実を変えていきます。

ガーナで地域保健ボランティアの能力強化を行うジョイセフスタッフ

3つの「人づくり」

ジョイセフの「人づくり」とは、誰かを形づくるという意味ではなく、一人ひとりがエンパワーされていくプロセスを支援することです。そこではキーパーソンとして、主に3つの対象者が挙げられます。これらのキーパーソンはプロジェクトの中でリーダーシップを発揮し、地域の人々とともに課題解決に取り組みます。

  • ① 地域保健ボランティア
    住民一人ひとりの意識に働きかけ、有害な社会規範や行動を変えていくためのコミュニケーション能力強化
  • ② 医療従事者
    より質の高い医療やケアを提供するための能力強化
  • ③ 地域のリーダー
    地域保健を推進する計画を立て、実施・レビュー・改善のサイクルを回し、地域保健ボランティアや医療従事者を支援していくリーダーとしての能力強化
     
    地域のリーダーを知る

 

地域の医療従事者研修の様子(ザンビア)

プロジェクトの流れ