ウガンダってどんなところ?

ジョイセフのプロジェクト詳細を知りたい方はこちら

基本情報

国名 ウガンダ共和国
Republic of Uganda
面積 24.1万平方キロメートル(ほぼ日本の本州の大きさ)
(陸地面積19.7万平方キロメートル)
人口 4,427万人(2019年、世銀)
首都 カンパラ
民族 バガンダ族、ランゴ族、アチョリ族など
言語 英語、スワヒリ語、ルガンダ語
宗教 キリスト教(6割)、伝統宗教(3割)、イスラム教(1割)

※出典:外務省のページ(https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/uganda/data.html, 2024.7.23参照)

18歳までの児童婚 34%(2024, 世界人口白書)
18歳までの出産 28%(2023, 世界子供白書)
HIV陽性者数
(people living with HIV)
140万人*1
女性が最も多くかかるがん 子宮頸(しきゅうけい)がん(毎年約7000人が罹患)*2

*1 https://www.unaids.org/en/regionscountries/countries/uganda*2 Uganda: Human Papillomavirus and Related Cancers, Fact Sheet 2023 (hpvcentre.net)

ウガンダってどんなところ?

1. 残虐な内戦を経験した「アフリカ大陸の真珠」

ウガンダ共和国はアフリカ東部に位置し赤道直下にありますが、一年を通して過ごしやすく、水が豊かで肥沃(ひよく)な土地にめぐまれています。パイナップル、マンゴー、バナナなど、くだものが豊富に育ち、色とりどりの花がさき乱れる天国のような場所です。その美しさはチャーチル元英首相(イギリスしゅしょう)が「アフリカの真珠(しんじゅ)」と呼んだほど。そんな環境(かんきょう)のおかげか、人々は明るくてユーモアにあふれています。しかし、1980年代の後半から20年にわたる反政府組織「神の抵抗(ていこう)軍」(LRA)による内戦で住民に対する殺害や拷問(ごうもん)が行われ、多くの子どもが兵士にするために誘拐(ゆうかい)された、悲しい過去もあります。

2. ナイルの源流と湿地帯のパピルス

古代エジプトのイメージが強いナイル川ですが、実はウガンダに源流の一つがあります。アフリカ最大の湖「ビクトリア湖」を源流としたナイル川(ビクトリアナイル)は、ウガンダを抜けスーダンで白ナイルとなり、もう1つの流れ(青ナイル)と合流。その後エジプトなどを通って地中海まで流れ着きます。ウガンダは湖や沼(ぬま)が多く水源にめぐまれ、西にはコンゴ民主共和国との国境にある世界遺産、緑豊かなルウェンゾリ山地があります。湿地帯(しっちたい)には古代エジプトで紙の原料となったパピルスがいたるところに自生しています。ウガンダではパピルスの茎(くき)の部分をござ、かごなどの工芸品に使います。近年、女性の生理用ナプキンにも加工され、サステナブルな原料として注目を浴びています。

3. 寛容さと不寛容さが入り混じる国

ウガンダは難民を受け入れる国としても有名です。南スーダンなど、内戦下にある周辺の国々から多くの難民を受け入れ、移動や就業の自由、教育・医療(いりょう)サービスなどを提供しており「難民に寛容(かんよう)な国」と言われています。現在も158万4000人以上の難民を受け入れています(2024年10月)。*3

一方、LGBTQ+(レズビアンやゲイなどの性的マイノリティ)には不寛容(ふかんよう)で、2023年5月「反(はん)LGBTQ法」が可決。死刑(しけい)や禁固刑(きんこけい)をふくむその内容に、国際社会から非難を浴びています。
*3 ウガンダ | 国連UNHCR協会 (japanforunhcr.org)

ウガンダが抱(かか)える問題

ウガンダは性感染症(せいかんせんしょう)やHIV/AIDS、ヒトパピローマウイルス(HPV)が引き起こす子宮頸(しきゅうけい)がんの問題を抱えています。ウガンダは、15~49歳の出産可能年齢(ねんれい)(1)にある女性の5.1%がHIVに感染(かんせん)しています。*4

ジョイセフがプロジェクトを実施(じっし)するカバロレ県はウガンダの中でも性感染症の罹患(りかん)率が高く、例えばHIV陽性率は16%(国全体の感染率:7.3%)です(RHU提供)。カバレロ県が性感染症などの感染率が高い理由として、観光地であるうえに、コンゴ民主共和国との国境が近く、人口の移動が激しいことが原因と言われています。

そして、性感染症、子宮頸がん、HIV、の背景には若年妊娠(じゃくねんにんしん)(1)の課題があります。カバレロ県の若年妊娠率は21%で、5人に1人(カバロレ件保健局2022)。妊娠をした若い女性たちに聞き取りをすると、家が貧しく、子どもの時から家政婦として働いていて雇用者(こようしゃ)やその家を出入りする業者に妊娠させられたというストーリーがよく聞かれます。その中にはHIV陽性の女性たちも多くいます。保健医療施設(しせつ)での啓発(けいはつ)教育や検査と治療(ちりょう)、若い女性たちの自立支援(しえん)の両面からの支援が必要です。

ジョイセフのプロジェクトでは、若い女性たちのへの正しい知識と情報、保健サービスを利用してもらうきっかけづくり、就労技術支援などの活動をしています。

(1)若年妊娠(じゃくねんにんしん)…20歳(さい)になる前に妊娠すること*4 https://www.unaids.org/en/regionscountries/countries/uganda

まとめ

  • 出産可能年齢にある女性の5.1%がHIVに感染している
  • 国境近い観光地での人の移動が激しいカバレロ県では、HIV陽性率は16%と高く、若年妊娠は5人に1人。子宮頸がんの発症率も高い
  • LGBTQ+には不寛容(ふかんよう)で、2023年5月「反LGBTQ法」が可決。

プロジェクトを「知る」

ジョイセフのプロジェクト詳細を知りたい方はこちら