EMBRACE実施研究

すべてのプロジェクトガーナ母子保健プライマリヘルスケア / 地域保健強化3.すべての人に健康と福祉を17.パートナーシップで目標を達成しよう

プロジェクト名 EMBRACE実施研究
実施国 ガーナ
活動の目的 EMBRACE イニシアティブを具現化(embodiment)する介入パッケージの開発手法を示し、その介入パッケージの導入による母子保健指標へのインパクトを評価する。母子保健指標としては、とくに新生児死亡率を主として用いる
実施地域 アクラ、ブロン・アハフォ州、グレーター・アクラ州、アッパー・イースト州
対象人口 ベースライン調査(BLS)及びフォローアップ調査:各HDSS サイトで過去2 年間に出産を経験した女性。
介入実施期間:各HDSS サイトで介入実施期間内に妊娠、出産した女性、もしくは産後6 週間以内の女性。
実施期間 2012年6月から2016年1月
スキーム等 JICA実施研究
共同実施機関(現地) ガーナヘルスサービス(GHS)
キンタンポ・ヘルスリサーチセンター(KHRC)
ドドワ・ヘルスリサーチセンター(DHRC)
ナブロンゴ・ヘルスリサーチセンター(NHRC)
共同実施機関(日本) システム科学コンサルタンツ/東京大学
背景 開発途上国における母子の死亡率低減は、ミレニアム国連開発目標(MDGs)の一つにも掲げられ、様々な国際的取り組みを通じ、近年大きな成果を達成しました。その一方で、特にサブサハラ・アフリカやアジアの一部の国では妊産婦死亡と乳幼児死亡の十分な改善が見られていません。都市・農村間で不均衡がみられます。開発途上国では、望まない妊娠や、家族計画の恩恵を受けていない母親が多く、また、多くの妊産婦が施設での適切な治療・ケアにアクセスできずに命を落としています。
日本政府は、2010年9月に「国際保健政策5」を発表し、世界の母子保健の現状を改善しMDGs 4及5の達成に貢献するための支援モデルとして、EMBRACEモデル(Ensure Mothers and Babies’ Regular Access to Care)を提示しました。
JICAは外務省との協議結果に基づき、国内研究機関とともにガーナ国側研究者とEMBRACE合同研究チームを組んで、EMBRACEモデルの具現化、母子継続ケアを達成するための有効なパッケージ(活動)の開発及び科学的根拠(エビデンス)の構築を目的とした本研究プロジェクトの実施を決めました。
国内研究機関としては、東京大学大学院医学系研究科国際地域保健学教室に対して、研究主任を依頼し、実務的及び学術的視点から国立国際医療研究センター(NCGM)に国内アドバイザーを依頼しました。
ジョイセフおよびSSCは、本実施研究における関係各機関の調整、フォーマティブ・リサーチ(FR:形成的調査))などにおける各種調査及び主研究で行う介入、データ分析(単純集計および主要なクロス集計)を担当しました。
主な活動
  1. ガーナヘルスサービス (GHS) 研究開発課及び各ヘルスリサーチセンター (HCR)との協議を踏まえ、フォーマティブ・リサーチ及び主研究の実施が円滑に行われるための調整及び支援
  2. フォーマティブ・リサーチ及び主研究における介入実施体制の構築と維持・調整
  3. 主研究プロトコルに沿った介入実施
  4. フォーマティブ・リサーチ及び主研究におけるデータ収集・分析(単純集計および主要なクロス集計)し、それらの情報をJICA へ提出