アッパー・マニャ・クロボ郡における若者の性と生殖に関する健康(SRH) サービスの利用促進プロジェクト
地域ガーナ活動分野家族計画思春期保健アプローチプライマリヘルスケア / 地域保健強化ヘルスプロモーションライフコース・アプローチSDGs3.すべての人に健康と福祉を5.ジェンダー平等を実現しよう
プロジェクト名 | アッパー・マニャ・クロボ郡における若者の性と生殖に関する健康(SRH)サービスの利用促進プロジェクト The Project for Promoting Access to Sexual and Reproductive Health (SRH)Services for Young People in Upper Manya Krobo District |
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実施国 | ガーナ共和国(Republic of Ghana) |
活動の目的 | 若者によるSRHサービスのアクセスが増え、若年妊娠のケースが減少する |
実施地域 | ガーナ共和国イースタン州アッパー・マニャ・クロボ郡内の3つの亜郡(アセセワ、アカテン、アニャボニ亜郡) Asesewa, Akateng, Anyaboni Sub-districts, Upper Manya Krobo District, Eastern Region, Republic of Ghana |
対象人口 | 対象地域人口41,619人(10‐19歳の若者7,491人を含む) |
実施期間 | 2024年1月~2027年1月 (3年間) |
スキーム等 | JICA草の根パートナー型 |
共同実施機関(現地) | アッパー・マニャ・クロボ郡保健局、イースタン州保健局 Upper Manya Krobo District Health Administration, Eastern Region Health Office |
背景 | 事業対象地域であるアッパー・マニャ・クロボ郡は、10~19歳の女性の妊娠率が全国平均や事業対象郡が位置する東部の州平均に比べて高いという問題を抱えています。 10代の妊娠の約半数は意図しないもので、安全でない中絶を選択してしまうリスクも高いうえ、10代の妊娠・出産は合併症を起こしやすく、妊産婦の疾病率や死亡率を高くする要因となっています。また、10代の母親から生まれた子どもは新生児死亡や疾病のリスクが高いことが知られています。さらに、10代での妊娠は女子たちの教育や職業選択の幅を狭め、貧困に陥りやすくなることに加え、18歳未満で妊娠した女性は、パートナーとの関係において暴力にさらされる可能性が高いとも言われています。 若い女性の望まない妊娠を防ぐためには、女子のみならず若者たち自身が妊娠の予防法など正しい知識を身につけることが重要です。また、若者が大人や周囲の目を気にせず、ためらうことなく性と生殖に関する健康(Sexual Reproductive Health、以下SRH)サービスを利用できるよう、親や教師、地域の伝統的指導者など、若者を取り巻く地域の大人たちが正しい知識を持つことや、精神的サポートを得られる環境を整えるなど、社会的体制づくりが不可欠です。併せて、若者が利用しやすく質の高いサービスが身近な保健施設で提供できるよう、保健医療従事者側のSRHに対する意識・態度の向上・変化なども重要とされています。 本事業は、若者自身のSRHに関する正しい知識の習得や、若者が質の高いSRHサービスを利用できるよう医療従事者や周囲の大人を含む地域全体の人々の意識・行動変容を促し、若者の望まない妊娠を防止し、若者たち、特に女性たちがその能力を最大限に発揮できる社会の実現に貢献することを目指しています。 |
主な活動 |
1.質の高い若者向けサービス提供のための現状把握調査 2.ボランティア養成のための講師養成研修 3.ボランティア養成研修(若者、大人サポーター、学校教師、伝統的リーダー) 4.保健医療従事者を対象とした、若者の接遇改善のための研修 5.ボランティアが啓発活動のために使用する啓発教材制作 |
現地からの声 | Emmanuel Kwasi Lawyer (地域リーダー):
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