農村地域における妊産婦の健康改善のためのコミュニティ能力強化プロジェクト

すべてのプロジェクトミャンマー母子保健プライマリヘルスケア / 地域保健強化ヘルスプロモーション3.すべての人に健康と福祉を17.パートナーシップで目標を達成しよう

プロジェクト名 農村地域における妊産婦の健康改善のためのコミュニティ能力強化プロジェクト
実施国 ミャンマー
活動の目的 妊産婦が保健サービスを利用しやすいコミュニティづくり。
また、保健サービス(産前健診や予防接種等)の利用増加による、対象地域の妊産婦や新生児の健康状態の向上。
実施地域 エヤワディ地域チャウンゴン・タウンシップ
対象人口 全人口166,873人(うち妊婦3,338人、5歳未満児14,720人)
実施期間 2014年2月~2016年9月
スキーム等 JICA(国際協力機構)草の根技術協力事業
共同実施機関(現地) ミャンマー国保健スポーツ省公衆衛生局妊産婦保健・リプロダクティブヘルス課および健康教育課、チャウンゴン・タウンシップ保健局 他
背景 ミャンマーでは、妊産婦死亡全体の80%が農村部で起きており、農村地域での妊産婦の健康改善が課題となっています。特にデルタ地帯に広がる農村地域では、貧しさに加え、河川が多いために、病院への搬送、助産師や医師による出産の立会いが難しく、多くの妊産婦の命が危険にさらされています。

プロジェクト地区のチャウンゴン・タウンシップ(人口約16万6800人)は、デルタ地帯で雨期には浸水被害が頻発し、交通・移送手段の確保が難しい地域です。医師や助産師による出産の立ち会い率は全国平均(50.2%)より低い40.8%に留まっていました(プロジェクト開始前)。

プロジェクトでは、妊産婦が必要な情報とサービス(産前産後健診・専門技能者の介助による出産・緊急時の搬送等)を早期に適切なタイミングで受けられるようにするための地域ぐるみの取り組み、保健サービスと地域住民を繋ぐための体制作りに取り組みました。

主な活動 プロジェクトでは、妊産婦が必要な情報とサービス(産前産後健診・専門技能者の介助による出産・緊急時の搬送等)を早期に適切なタイミングで受けられるようにするための地域ぐるみの取り組み、保健サービスと地域住民を繋ぐための体制作りに取り組みました。

また、既存のシステムを活用し、連携を強化することで、プロジェクトが終了しても活動が継続していくことも目指しました。例えば、以前にジョイセフとJICAが協力しミャンマー政府が育成した母子保健推進員(保健ボランティア)を再研修し活性化させること、地域住民と保健施設のスタッフが一緒になって母子保健向上のための計画を立てる機会をもつこと、助産師をはじめとする保健スタッフの技能を向上させ、母子に提供するサービスの質を向上させること、などを通して、コミュニティ一丸となって母子保健を向上させる取り組みを行うことで、活動の継続をはかりました。

  • 妊産婦の健康改善を目指すコミュニティの基盤づくり
  • 住民参加型保健計画の策定と実行
  • 住民参加型の健康教育活動
  • 地域で働く助産師や保健スタッフの研修
  • 地域密着型の保健ボランティア「母子保健推進員」の研修