ザンビアの農村地域では、保健施設までの道のりが遠いため自宅での出産を選ばざるを得ない妊婦が多く、2人にひとりは医師や助産師などの専門技能者の介助がない状況で出産しています。(*)妊娠や出産、家族計画などの情報も不足しており、10代の妊娠や望まない妊娠をする女性が後を絶ちません。
ジョイセフは、ザンビアのコッパーベルト州マサイティ郡において2011年より妊産婦支援プロジェクトを開始し、母子保健推進員(SMAG:Safe Motherhood Action Group)の育成と地域の住民に対する啓発活動、そして妊婦さんが予定日2週間前から無料で滞在できるマタニティハウス(出産待機ハウス)の建設を通して、女性が安心して出産できる環境づくりに取り組んできました。
また、2014年には「妊産婦・新生児保健ワンストップサービスプロジェクト」を開始しました。妊娠期から出産を経て赤ちゃんが乳幼児に成長するまでの期間に、母子にとって必要な保健サービスを途切れることなく提供することで、母子保健の向上を目指しています。 |