東北の女性支援活動
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最新レポート
東日本大震災が発生した直後より、特に被害が大きかった岩手県、宮城県、福島県を中心に、ジョイセフは緊急支援活動を開始しました。初動の緊急物資支援から始まり、震災前後に出産した被災女性への義援金や、助産師を通じた妊産婦へのケアなどを行いました。そしてニーズの移り変わりとともに、被災女性への心のケアやエンパワーメント支援を実施しました。
事業期間: 2011年3月~2016年3月
事業内容
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- 緊急支援物資の配給
- 物資支援のニーズが高い震災直後からの約3カ月間、多くの企業の無償協力を得て、緊急物資を被災地域の女性に届けました。また、女性が必要とする生活物資に配慮した支援キットの配付も行いました。
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- 「ケショ」(義援金)の給付
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一定の条件を満たした、震災発生から1年以内に出産した被災女性を対象に、1人当たりあたり5万円の義援金を支給しました。
(*)「ケショ」はスワヒリ語で「あした」を意味します。
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- 家族計画サービスの実施
- 望まない妊娠による被災者の負担を回避するために、日本家族計画協会との連携・協力のもと、「女性のための安心ホットライン」を開設し、情報カード、必要に応じ緊急避妊ピル、さらに経口避妊薬とコンドームも広く配布しました。
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- 助産師による妊産婦支援
- 被災したお母さんたちを心身の両面から支えてきた助産師による家庭(避難所・仮設住宅を含む)訪問活動と助産院における妊産婦の育児相談の費用負担、および「じょさんしサロン」活動への支援を主に実施しました。
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- 乳幼児を持つ女性への心理的ケア(リフレッシュ・ママクラス、Mom meets Mom in TOHOKU)
- さまざまなストレスを抱えながら子育てをするお母さんが、未来に向かって「生きる力」「育てる力」を取り戻す心的支援プログラム「リフレッシュ・ママクラス」や、お母さん同士が出会い、共感し、繋がっていく場「マム・ミーツ・マム in東北」を開催。
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- ジョイセフ・カレッジTOHOKU
- これから東北でリーダーシップを取っていける女性、東北を元気にしていく女性を育成することを目的に開講しました。計11回の講座に33人の女性リーダーたちが参加しました。
ジョイセフは平成23年(2011年)3月11日に発生した東日本大震災の被災者支援活動を、震災直後より平成28年3月31日(2016年3月31日)までの5年間にわたり継続実施いたしました。そして、被災者支援活動は事業計画通りに実施を行い、平成28年3月31日で完了いたしました。皆様のご理解とご支援に改めて厚く御礼申し上げます。なお、上記の東日本大震災被災者支援活動の完了に伴い、収支報告と寄附金の取扱について以下の通りご報告いたします。
東日本大震災の東北女性支援事業収支概要は下記の通りです。寄附金による東北女性支援事業は、募金の趣旨に基づき活用いたしました。平成28年3月31日現在で収入(寄附金、委託事業収入)は282,226,458円でした。事業完了に伴い、4,336,670円が残金となりました。この残金は平成28年4月1日に一般正味財産に繰り入れを行い、ジョイセフの定款第3条(目的)と第4条(事業)に基づき、引き続き公益目的事業に活用いたします。上記の旨について、ご理解を賜りたく存じます。今後ともご支援とご協力の程、何卒よろしくお願い申し上げます。
これまでの活動レポート
連携・協力
2014年度の活動
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災害時に若い女性の置かれる現状を明らかにすると共に、政策提言を行う
- 国連防災世界会議パブリック・フォーラム災害と女の子たち ~ガールズ防災会議~
- 3回国連防災世界会議のパブリック・フォーラムとして、国内外の複数の団体と共に「災害と女の子たち~ガールズ防災会議~」を開催しました。東日本大震災や海外での災害支援の経験を元に、災害時における若い女性の脆弱性を明らかにし、彼女たちのレジリエンス(回復力、立ち直る力)を上げるための提言を行いました。
実施地域 宮城県仙台市 参加者 約200名 開催日 2015年3月17日 主催 仙台市
公益財団法人せんだい男女共同参画財団共催 Gender Action Platform
公益財団法人プラン・ジャパン
特定非営利活動法人オックスファム・ジャパン
公益財団法人ジョイセフ協力 IPPF等
東日本大震災とその後の環境などによって無力感に陥った子育て期の母親の「生きる力」「育てる力」を取り戻し、地域の「子育て力」を向上する
- リフレッシュ・ママクラス
- 被災した母親の「生きる力」「育てる力」を取り戻す心を支えるプログラムの「リフレッシュ・ママクラス」の最終年として事業の持続性とプログラムの普及を目的に、紹介映像およびファシリテーター用マニュアルを制作し、広く活用されることを目指しました。
実施地域 被災3県(福島県、宮城県、岩手県) 対象 約500名 実施期間 2012年11月~2015年3月31日 共催 岩手県
宮城県
福島県
自治医科大学公衆衛生学部門
公益社団法人母子保健推進会議指導 厚生労働省母子保健課 -
「じょさんしサロン」事業を強化し、被災母子の心と体のケアを継続的に実施する態勢を整備する
- みやぎ「じょさんしサロン」強化事業
- 2014年度は、全25回の「じょさんしサロン」を開催し、ベビーマッサージや親子ヨガ教室等とともに、母乳相談・育児相談を行い、育児ストレスの軽減と参加者同士の交流を図りました。「じょさんしフェスタ」では、妊産婦の骨盤エクササイズや沐浴の仕方、ハンドマッサージ、母乳相談・育児相談などのプログラムを展開し、375名が参加しました。
また、宮城県助産師会の広報力向上を目的に、広報物(紹介パンフレット、みやぎ開業助産師マップ、ホームページ)のリニューアル、および広報活動に関する助言を行いました。
実施地域 宮城県 対象 宮城県内の乳幼児を養育中の母親と妊産婦 実施期間 2014年4月1日~2015年3月31日 現地協力団体 宮城県助産師会 -
これからの東北を元気にしていくためにリーダーシップをとれる女性を育成する
- ジョイセフ・カレッジTOHOKUフォローアップ研修
- 2013年度に開催したジョイセフ・カレッジTOHOKUの修了生を対象にしたフォローアップ研修を実施しました。1年前にそれぞれが作成した「東北を元気にするためのドリーム・アクションプラン(事業計画)」の進捗状況を報告し合うと同時に、これからの進め方等についても話し合いました。また、修了生から個別の相談等があった場合には、一緒にアクションプランを練るなど、スタッフが個別で対応しました。
実施地域 宮城県仙台市 参加者定員 20名