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ザンビアの若者の力強さがこもる自作の詩

2024.3.28

  • 活動の現場から

2023年8月に、冨永愛アンバサダー、ジョイセフサポーターの冨永章胤(あきつぐ)さん、支援企業のサラヤ株式会社の方々とともに、ウガンダと合わせてザンビアを訪問しました。

女性センターの建つルワンシンバ地区では、母子保健ボランティアに支えられた女性たちから早婚やGBV(ジェンダーに基づく暴力)の体験を伺ったほか、母子保健ボランティアの方からサプライズのプレゼントが。

そして、「私たちはかっこいい!!パワフル!なんでもできる!という気持ちでのチョイスだった」というリアーナの曲『diamonds』に合わせて、地域の人々によるファッションショーが行われました。

さらにその後には、若者たちが自分たちで作った詩を披露してくれました。

大人たちへの抗議をはらんだその詩からは、過酷な環境から自分たちの力で立ちあがろうとする彼らの強い意志が感じられ、彼らを支えるために、私たちも強固なコミュニティと保健のインフラを築かねばならない、と身が引き締まる思いです。

立って並ぶザンビアの女性たち

Photo by @mumuko_artist

POEM LYRICS FROM KALWEO ADOLESCENTS AND YOUNG ADULTS(若者たちの自作の詩)

My name is Loveness and I have come with these adolescents
you have seen here to share this information we have gathered for you
today.

私の名前はラブネス。わたしたちが集めた知識を、今日ここでシェアしたくて、この若者たちとここに来た。

We live in a cruel world. Every day, we listen to the radio all we hear
are cases about: Defilement, Child abuse and early marriages.

私たちは残酷な世界に住んでいる
ラジオを聞いて、聞こえてくるのは、汚染、児童虐待、早婚。。。

Young as we may be, Imisepela.

私たちは若いかもしれない

Beautiful as we may be, Utusabula.

美しいかもしれない

Intelligent as we may be Bakanye-kanye bamano.

知識が豊富かもしれない

Religious as we may be, Bakapeepa.

信心深いかもしれない

Yet steal our future is uncertain, No bwino-bwino

それでも、未来は不確か

We have come with a poem entitled early marriages, early marriages,
early marriages mother, father why do you choose to sell me? Why do
you choose to destroy my future? All because of the little coins please

let me be educated and turn the little coins you wish for into billions and
billions.

だから私は早婚についての詩をつくった
お父さん、お母さん、どうして私を売ったの?
どうして私の未来を壊すような選択をしたの?
それはわずかなコインのため

私に教育を与えてくれたなら、そのコインを何百万枚にも変えられるのに

I have a dream to become a medical doctor but why do you choose to
subject me into early marriages.

私は医師になりたい。どうして早婚の道を歩ませるの?

NO!! Should my poor status subject me into early marriages?
NO NO NO IFYO TEFYO.

No!!生活が貧しいからといって、私に早婚をさせるの?
No!No!

My Poem is entitled “ abstinence” ooh yes my dear fellow youths lets
abstain from sex to avoid contracting STIs and unplanned pregnancies.
R E M E M B E R …… my poem was entitled A B S T I N E N C E

私の詩は禁欲をうたう
若者たち、どうか性感染症や予定外の妊娠を避けるためにセックスを遠ざけよう
思い出して
私の詩は、禁欲をうたう

My poem is entitled drug abuse let us avoid drug abuse ‘’youths tend to
abuse drugs to overcome peer pressure for it is a risk to our health.

私の詩は薬物乱用について
友達からのプレッシャーに負けて、自分の体を危険にさらしてまで薬物を乱用するのはやめよう

Have high self esteem to achieve your goals

目標を実現するために高い自尊心を持とう

Let’s avoid drug abuse its harmful to our health

健康を害する薬物乱用をやめよう

Believe in yourself to overcome peer pressure
THANK YOU

友達からのプレッシャーを乗り越えられると信じて
ありがとう

《サビ(リアーナ「diamonds」から引用)》
So shine bright, tonight, you and I
We’re beautiful like diamonds in the sky
Eye to eye, so alive
We’re beautiful like diamonds in the sky

今夜、あなたと私は、まばゆく輝いている
夜空にきらめくダイヤモンドのように美しい
目と目を合わせて、こんなにも生き生きとして
夜空に光るダイヤモンドのように、私たちは美しい
ーーー

↓ファッションショーの様子

立って並ぶザンビアの女性たち

Photo by @mumuko_artist

↓冨永さんと一緒にランウェイを歩く母子保健ボランティアたち

冨永愛さんとともにモデルウォーキングをするザンビアの女性たち

Photo by @mumuko_artist

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甲斐 和歌子
アフガニスタンプロジェクト担当。女性クリニック支援、ランドセルなどの物資寄贈、マンスリーサポーター「ジョイセフフレンズ」の担当も兼務。ジョイセフに入ったきっかけは、九州で育ちながら培ったジェンダーに対する問題意識から。日本そして世界のジェンダー平等を実現したい。将来の夢は日本やアフガニスタンの女性が住みやすい世の中になること。