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新たな文京区I LADY.ピア・アクティビスト誕生!

2024.7.2

  • 活動の現場から

文京区ダイバーシティー推進担当と連携しているピア・アクティビスト育成事業では、6月22日・23日・30日と研修の全行程が終了し、晴れて新しいI LADY.ピア・アクティビスト(ピア)が14名誕生しました。

今年は高校生から大学院生までの幅広いメンバーが集まり、ピアとして仲間に伝えていくためのセッションの仕方を学びました。講師は昨年から既にピアとして活躍していた先輩ピアの若者たちです。

講師の皆さんが用意したプレゼンテーションの中には、参加型の仕掛けがたくさんありました。ジョイセフオリジナルの教材「SRHR NOTE」や「I LADY CARD」、「ジョイセフエプロン」を使い、自分だったらどう思うか、何を大切にしたいかを仲間と話し合うことで、大切だけど難しいことがある、ホントは知らないことがたくさん…など、ディスカッションが進むごとに研修受講者から驚きの声が上がります。

例えば、「妊娠したと分かっても親には言えないよね…中絶費用っていくらなんだろう」「相手が束縛してきたら、自分も同じようにやり返しても当たり前と思っていたけど、違うのかな」など、普段じっくり話さないことだからこそ、ディスカッションを通してさらなる「知りたい」が見えてきます。

全部で6種類のセッションが展開され、特にセックスやパートナーシップ、セクシュアリティとジェンダーといったテーマに注目が集まりました。受講者の皆さんからどんなコメントが出ても、自分の言葉でフィードバックを返せる講師たちのファシリテーション力を見ていると、惚れ惚れしてしまうほど。まさにロールモデルとなって活躍してくれた先輩ピアたちでした。

みっちり内容の詰まった研修が終わった翌日は、受講者が今後の活動について考える時間です。自分のまわりにどんな機会やコミュニティがあるか考え、ガールスカウト、ジェンダーを専門とする教授の授業、オープンキャンパス、文化祭などで、思い思いのテーマを実施する計画を立てていきます。

最終日の6月30日には、その生まれたばかりの活動計画が発表されました。プランをいくつか紹介します。

お茶の水女子大学大学院生と高校生のチーム:「性について考えたことある? セックスとSTI(性感染症)を考えよう」というテーマで、大学院生と高校生が意見交換できる機会をつくる

東洋学園大のチーム:「今伝えたいジェンダーとパートナーシップ」というテーマについて、オープンキャンパスで高校生やその保護者にもメッセージを伝える

2大学インカレチーム:フリースクールなどに在籍する、情報から取り残された若者に避妊の知識を届けるために、地域活動に潜り込む作戦

3大学インカレチーム:「自分らしく生きよう」のメッセージをコアに、ジェンダーのアンコンシャスバイアスやパートナーシップについて、公開ゼミで大勢を集めて実施

早速、大人サポーターであるリージョナル・アクティビストの皆さんにも相談を始めて、より具体的な活動へとつなげる動きが進んでいます。今年度もどんな活動が花開くか大変楽しみです!

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林 未由
NGOでのボランティア派遣、旅行会社勤務、JICA海外協力隊を経て、海外人材養成の分野に。ジョイセフの沢内村ドキュメンタリー映画に感銘を受け、2017年よりジョイセフの人材養成業務に携わる。アジア・アフリカ・中南米の行政官やNGO職員向けの研修事業に従事し、過去40カ国以上の研修員と触れ合う。2021年からは、国内のI LADY.ピア・アクティビスト研修も担当し、若者のSRHR発信者の養成を担う。趣味は裁縫と食べること。コロナで体重増加記録更新中。