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専門機関や大人が若者のSRHRに関わる 連携づくりinガーナ

2024.1.11

  • ジョイセフフレンズ通信

 

ジョイセフフレンズの皆さま

こんにちは、ジョイセフの栗林です。

この度の能登半島地震により被害を受けられた皆さまに謹んでお見舞い申し上げ、犠牲になられた方々のご冥福をお祈りいたします。

ジョイセフは、今、被災地域の産婦人科医、助産師会と連携し、特に妊産婦や母子の状況とニーズについて情報収集をしています。この先長期化するであろう復興支援の中で、ジョイセフができることを模索、検討していきます。過去の被災者支援の経験や学びを、オンラインで発信して共有していくこともできることの1つだと考えています。またこれと並行して国内外で進行中のプロジェクトを中断することのないよう活動を続けて参ります。

日本各地で厳しい寒さとなってまいりました。ご体調など崩されていないでしょうか。
活動地のアフガニスタンでも厳しい冬を、アフリカのザンビアでは雨季を迎えます。
ジョイセフフレンズの皆さまのお力添えのもと、世界の人々が健康に、自分らしく穏やかに過ごせる1年となりますよう
栗林個人としても、世界でさまざまなことが起きている中で私だからできることを考えながら率先して活動する、そんな1年にしたいと思います!

2024年も引き続きジョイセフの活動へのご支援をよろしくお願いいたします。

今回は、最新のガーナの活動についてご報告します。

 

【活動レポート】

海外事業グループガーナ事業担当の甲斐です。今日はガーナの若者との活動をご報告します。
今年度はガーナのイースタン州の7郡で、ホワイトリボンラン2023のご寄附や株式会社ロッテのご支援により、ユースセンターを拠点に正しい性の知識、SRHR(※)に関する啓発活動をしています。

<深刻な若年妊娠率>

ガーナイースタン州では、若者の望まない妊娠や性感染症が問題となっています。プロジェクト地区の一つ、アッパーマニャクロボ郡の10代の妊娠の割合は18.9%と大変高くなっています。(郡保健局2022年統計) 高い若年妊娠の背景には、性に関する情報の不足や、未婚の若者がSRHRの知識を得たりサービスを利用することに対する偏見、若者が利用できるSRHRサービスが少ないことがあります。

※SRHR:セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康と権利)

そのために、ジョイセフでは本事業で、若者を対象にした性の正しい知識の普及、そして保健施設や大人たちが若者のSRHRに積極的に関われるよう体制づくりを行っています。

 

<若者を対象にした啓発イベント>

地域の保健センター、ユースセンター、学校と連携して、6月には男女の若者を対象にしたユースデーセッション、11月には若い女性を対象にしたガールズデーセッションを行いました。両イベントには、延べ921人の若者が参加し、正しい性の知識や情報を学び、女性のエンパワーメントや女性のSRHRに対する男性の参加の重要性について話し合いました。若者たちは初めて見聞きする情報に興味深々、熱心に耳を傾けていました。

▼6月のユースデーセッションのグループディスカッションの様子

▼11月のガールズデーセッションの様子

▼グループディスカッションの内容を発表する参加者

参加した若者たちは、教員やボランティアのファシリテーションで、グループディスカッションを行い、学んだ知識や話し合いの結果をまとめて発表しました。イベントでは、保健センターの見学ツアーも行いました。その日、早速、妊婦健診や性感染症の検査を受けた若者もいました。

▼保健センターのツアーで、医療従事者の説明を受ける参加者

▼ユースデーセッションでのカウンセリングの様子

▼スポーツも取り入れて開催。(ガールズデーセッションでのバレーボール大会)

 

<頼もしい大人たちの存在>

ガールズデーセッションをしたスフム郡では、若者と、ユースセンター、保健センター、地域のリーダーをつなぐ役割として、ユースアドバイザリー委員会を立ち上げ、委員会メンバーには3日間の養成研修を受けてもらいました。9名の大人たちが参加し、ユースセンターの役割と機能、運営方法、イベント等活動の企画などを学びました。若者の未来を真剣に考える大人たちがこのようにボランティアで集まって学び、活動してくれることは本当に頼もしく、活動の維持にとって欠かせない人材となっています。

▼ユースアドバイザリー委員会メンバーの養成研修の様子

<最後に>

フレンズの皆さまのご支援のお陰で、ジョイセフはガーナを始めとする地域で活動を実施できています。いつも温かいご支援、本当にありがとうございます。

若者たちは地域の将来を担う大切な人材です。彼らを支える大人たちと日本にいるフレンズの皆さんとで若者に正しい知識と健康を提供できるようにこれからも活動を続けていきます。1月に現地に出張しますので、またLINEなどで現地からの報告をできたらと思います。

では、皆さまにとって今年1年が良い年となりますように!

 

【1月19日開催!オンライン活動報告会】

 

ジョイセフフレンズの皆様はもちろん、ジョイセフをまだよく知らないという方にも楽しんでいただけるオンラインイベントを開催します。ぜひ、ご家族・ご友人と一緒にご視聴ください。

「Meets Zambia online ジェンダーに基づく暴力の被害者を支援する「女性センター」完成お披露目ツアー」概要

配信日時:2024年1月19日(金) 20:00~21:00(日本時間)

参加方法:ジョイセフ公式YouTubeチャンネルにてLIVE配信

※配信後、アーカイブでいつでもご視聴いただけます。

参加費:無料

※ザンビアはまもなく雨季になるため、現地の天候や電波状況により、内容が変更になる可能性がございます。予めご了承ください。

視聴する

 

【自分のからだや性と向き合う「SRHR NOTE」完成!お披露目イベント開催】

日本国内向けに実施する「 I LADY. 」プロジェクト(https://ilady.world/)において、セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス・ライツ(性と生殖に関する健康と権利:以下SRHR)に関する情報提供や、アクションのきっかけ作りのためのSRHR NOTEを制作しました。

 

このNOTEの完成を記念し、SRHR NOTEを実際に手に取って、知っていただくためのイベントを開催します。監修者によるSRHRに関する最近のトピックや、企画・執筆者による製作秘話なども予定しています。主に性教育に関わる方やメディアの方を対象としたイベントですが、日頃からSRHRの重要性を認識くださっているジョイセフフレンズの皆様にも是非ご参加いただきたく、特別にご招待します!奮ってご参加ください。

日時:2024年2月7日19時-20時30分(18時45分開場)

場所:イベントスペース – 372_Spacemarket-Lounge

東京都渋谷区神宮前6-25-14

(1/16 開催場所に変更がありました為更新しております。ご注意ください)

登壇者:監修者 産婦人科医 稲葉可奈子先生、泌尿器科医 小堀善友先生
企画・執筆者 ジョイセフ I LADY. 青山紗都子、櫻井彩乃

現地にご来場いただいた方にはSRHR NOTEを1冊プレゼントいたします。

申し込みはこちら

※定員:40名程度 (先着順。定員になり次第、締め切ります。)

 

【ジョイセフフレンズ×スタッフオンライン忘年会開催しました!】

12月12日にジョイセフフレンズのみなさんとスタッフとで忘年会@オンラインを開催しました。

開催内容詳細についてSNSでご報告しています。是非ご覧ください。

報告を見る

【ジョイセフ事務所移転しました】

2023年末(12月18日)、ジョイセフは事務所を移転しました。領収証などの発送元住所などが変更になりますので、あらかじめご承知おきのほどよろしくお願いいたします。


住所 〒160-0003
東京都新宿区四谷本塩町12-3 AOIビル3階

電話番号 03-5312-5090(代表)
FAX 03-5312-5087

 

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栗林桃乃
国内外のジェンダーの課題に興味を持ち、大学時代〜現在ジョイセフフレンズとしてジョイセフの支援をしている。いつかジョイセフで活動をと志し、2022年にジョイセフに入職。前職はホテリエ。接客で身につけた対人スキルと2年ほど広報・企画として働いた経験を活かし現在はジョイセフで活動中。国内支援者連携窓口、思い出のランドセルギフト事業統括。日本の若者を性に関する悩みや課題から解放したい思いでI LADY. の活動もサポート。性にとらわれない生き方を実践したい。パートナーとコーギー犬との3人家族。趣味はパートナーと走るロードバイク。