ザンビア駐在員西村より現地レポート
2024.11.11
- ジョイセフフレンズ通信
海外事業グループの西村です。ケニアの事業が終わり、8月からザンビアで活動をしています。
違う国での慣れない事も多い毎日ですが、優しいザンビアの人たちに助けてもらいながら楽しく活動をしています。
今回は、前回のレポート(https://www.joicfp.or.jp/jpn/column/202408-zambia-report/) でも触れたことのある、ザンビアコッパーベルト州にあるンジェレマニ地区とカルウェオ地区での子宮頸がんの啓発活動について1年間の成果をご報告します。このザンビアでの子宮頸がん啓発活動は、ジョイセフフレンズの皆様の寄付をはじめとする日本の皆さまからの支援により成り立っています。
「ザンビアにおける子宮頸がん検査促進プロジェクト」事業 予算:約690万円
この活動は、大きく2つアプローチがあります。一つ目に、農村地域の保健センターで子宮頸がん検査と、前がん病変の治療体制を整えること。そして、二つ目は、母子保健推進員といった地域保健ボランティアが主体となって地域住民に子宮頸がんについて啓発することです。
まず、保健センターで子宮頸がんサービスを開始するために必要な医療器材や消耗品を調達し、医療従事者に対して子宮頸がん検査と前がん病変治療の研修を実施しました。
同時にコミュニティで啓発教育ができるように、地域保健ボランティアに対する研修を行ったり、地域保健委員会に対し子宮頸がん検査や治療を促すための会合を開催したりしました。
これらの活動の結果、子宮頸がん検査と治療のサービスが開始され、ンジェレマニ地区では6か月で127人、カルウェオ地区では8か月で288人が保健センターで検査を受けました。そのうち、ンジェレマニ地区では3人、カルウェオ地区では12人が陽性でしたが、陽性患者は保健センターにて治療し、より進行している人は高次の病院に紹介されました。さらに、ンジェレマニ地区896人、カルウェオ地区1100人の住民に地域保健ボランティアから子宮頸がんについての正しい情報が提供され、コミュニティの中で子宮頸がんについての情報が広まってきました。
今年度は、昨年実施した2地区にて子宮頸がん検査や治療の状況を定期的にフォローアップし、さらに新しくセントラル州の2地区で子宮頸がん啓発教育活動を開始しています。
みなさまのご支援のおかげで、これまで子宮頸がん検診と早期治療を実施できていなかった農村地域の保健センターで、サービスが開始され、多くの地域住民が検査を受け始めました。より多くの住民が安心してサービスを受けられるようにこれからも活動を継続していきます。ご支援ありがとうございます。
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【お知らせ】
国際男性デー記念「男らしさってなんだ?!~男性のSRHRについて考える~」イベントを開催!
日本の若者を対象にSRHR(セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ:性と生殖に関する健康と権利)を啓発するI LADY.プロジェクトのひとつとして、11月17日にみんなで「男らしさ」について考えるイベント、「男らしさってなんだ?!~男性のSRHRについて考える~」を開催します。
当日は豪華特典がたくさん!ぜひご参加ください。
イベント名 国際男性デー記念「男らしさってなんだ?!~男性のSRHRについて考える~」
日時 11月17日(日) 14時30分~17時15分(開場:14時20分)
場所 ROJU NAKAMEGURO
定員 50名(事前申込制。会場参加のみ)
参加費 無料
申込締切 会場:11月17日(日)14時(定員に達し次第、受付終了)
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ホワイトリボンランエントリー開始!早割りは11/30まで!
「走ろう。自分のために。誰かのために」というコンセプトのもと、国際女性デーに世界中の女性の健康を願い、みんなで同じ公式Tシャツを着て走って連帯するホワイトリボンラン。 自分の健康のために、そして世界の女性の健康のために走るランナーを募集します!今回の大会による支援で、ケニアと日本において包括的性教育を届ける活動をします。一緒にホワイトリボンの輪を広げましょう!!
お得な「早割」は11月30日(土)まで!
【エントリー期間】
2024年10月21日(月)~2025年1月20日(月)
【エントリー費】
・一般(25歳以上):5,500円
※早割:4,800円(11月30日まで)
・ユース(中学生~24歳まで):4,000円
・こども(小学生以下):3,000円
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- 甲斐 和歌子
- アフガニスタンプロジェクト担当。女性クリニック支援、ランドセルなどの物資寄贈、マンスリーサポーター「ジョイセフフレンズ」の担当も兼務。ジョイセフに入ったきっかけは、九州で育ちながら培ったジェンダーに対する問題意識から。日本そして世界のジェンダー平等を実現したい。将来の夢は日本やアフガニスタンの女性が住みやすい世の中になること。