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ガーナで診療所建設が始まりました!

2024.12.11

  • ジョイセフフレンズ通信

ジョイセフフレンズのみなさま

パートナーシップグループの甲斐です。

街はすっかりクリスマスムードですね。猛暑の肌の感覚がまだ少し残っている気がするのは、歳を重ねて時間があっという間に過ぎ去ると感じるからでしょうか(汗)
娘たちはサンタクロースに何のプレゼントを頼むかと、せわしく議論をしています。

さて、今日は皆さまのご支援により建設中のガーナの診療所について、現地で会った女性のエピソードもまじえてご報告します。

場所は、ガーナ、イースタン州アッパーマニャクロボ郡アクルスの農村。そこで今、お産ができる診療所と衛生的な水を提供できる井戸の建設を進めています。

ホワイトリボンラン2024からの寄付やフレンズ寄付を活用し、ガーナ、イースタン州アッパーマニャクロボ郡アクルスの農村に出産ができる診療所と衛生的な水を提供するための井戸を建設しています。

アクルスの村の様子

この地域は、人々は貧しく、車やバイクを持っていないため、歩くか、バイクタクシーを使っています。仮に車があっても写真のように舗装されていない道が続いているので、雨季はかなり泥濘がひどく普通車で通ることが非常に難しくなります。

アクルスには小さな診療所がありますが、一部屋しかなく、待合室と診察が同じ部屋で行われていてプライバシーを守ることができません。分娩室もなければ、そもそも出産を介助できる助産師さんもいません。街からバイクタクシーで通う看護師が一人、日中いるだけです。


既存のアクルス診療所


診療所の中。待合室(左)と看護師のデスク(右奥)


看護師は町から1時間ぐらいかけてバイクタクシーで通っている


私が今年の初めに診療所を訪れたとき、自宅で出産したという乳児を連れた若い女性が来ていました。「町は遠いし、出かけるお金もありません。ここでは産めないので妊婦健診だけしてもらって、自宅で産みました。この診療所で産めたらいいのに」と話してくれました。

アクルスのような農村では、町から診療所に通勤している医療従事者が夜は誰もいなくなってしまいます。ジョイセフの当初の計画では、助産師の宿舎も建設予定でしたが、円安の影響で診療所の建設費をはじめとする物価が高騰して実現が難しくなってしまいました。

資金をどうするか保健行政と話し合いをしていたところ、村人から提案がありました。

「助産師の宿舎は自分たちでなんとかする。だから、ぜひ診療所と井戸の建設を実現してほしい。」


建設に先立ち開催された、関係者や村人による会議

村人たちは、自分たちでボランティアや資金を集める呼びかけをして、土地、資材、建設作業のボランティアを集めてくれました。村人による助産師宿舎の建設はすぐに開始され、むしろ診療所の建設よりも早く進んでいます。
ガーナの村人たちの熱意ある提案によって、ガーナと日本の思いと支援が連動した素晴らしいプロジェクトに発展しています。

助産師宿舎の建設の様子

診療所本体の建設と井戸掘削も、ジョイセフスタッフと郡保健局の熱意で、いよいよ始まりました!
10月23日に診療所のグランドブレイキング(日本の地鎮祭みたいな儀式)が行われました。工事を開始することを地域住民に知らせる目的もあります。この日は、郡保健局局長も出席しました。

日本とガーナの人々の連携・協力によって、ニーズのあった診療所、井戸、助産師宿舎が建設されたら、女性やその家族、子どもたちといったより多くの人の命と健康を守れるようになります。
建設後の様子は、現地から報告しますので楽しみにしていてくださいね。

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甲斐 和歌子
アフガニスタンプロジェクト担当。女性クリニック支援、ランドセルなどの物資寄贈、マンスリーサポーター「ジョイセフフレンズ」の担当も兼務。ジョイセフに入ったきっかけは、九州で育ちながら培ったジェンダーに対する問題意識から。日本そして世界のジェンダー平等を実現したい。将来の夢は日本やアフガニスタンの女性が住みやすい世の中になること。