2024年6月10日

「人づくり」によって、ケニアで受け継がれる母子保健強化事業

ジョイセフフレンズのみなさん

こんにちは
パートナーシップグループの縣佳子(あがたよしこ)です。
先週末は、ジョイセフが主催したランドセル検品ボランティアに初参加してきました。
この春集まったランドセルを段ボールから開梱し、検品し仕分けて、結果5049個のランドセルを輸送用の段ボールに梱包するという流れを、約100名のボランティアの皆さんと一緒に時には黙々と、時には和気あいあいと作業しました。
ホワイトリボンランとはまたひと味ちがった団結感で、とても元気をもらえました。
当日ご参加くださったジョイセフフレンズの皆さん、お会いできてうれしかったです!

さて、今月の活動レポートは、妊産婦と新生児の死亡の減少へ向けた母子保健強化事業について、ケニア駐在の西村よりお送りします。

ジョイセフプロジェクトの特徴のひとつとして、ジョイセフがプロジェクトから離れても現地でサービスを届ける活動が続いていくために、1968年の創立以来「まずは人づくりから」を合言葉に、研修等を通じた人材育成や現地の地域コミュニティとの連携を大切にしてプロジェクトを進めています。
本記事は、2023年11月のメルマガでお伝えした記事の”その後”になります。以前の記事もぜひ併せてご覧ください
2023年11月号のフレンズメルマガをまず読む

【活動レポート】

こんにちは、海外事業グループの西村です。2023年の7月から、ケニアのニエリ・カウンティに駐在し、事業に従事しています。ニエリは、首都ナイロビから車で約3時間の、アバディア国立公園とケニア山国立公園に挟まれた場所にあります。 最初は治安などが不安でしたが、約11カ月が経ち知り合いも増え自然豊かなニエリを楽しんでいます。

日本NGO連携無償資金協力事業ニエリ・カウンティにおける母子保健強化事業は、ケニアの大きな課題である妊産婦と新生児の死亡の減少に貢献できるように、妊娠~分娩~産後に渡る定期健診、スキルのある医療従事者によるお産の介助や情報共有といった保健サービスへのアクセスを、物理的にも心理的にも改善することを目標としています。

2022年3月から始まったこの事業は2024年6月末に終了となります。2年4カ月の間、ニエリ・カウンティの人たちだけでなく、ナイロビの建設会社や日本などからの専門家の方々など様々な人たちが関わってきました。天候などの問題で計画通りに進まない建設、予定より1カ月遅れで医療器材が到着、研修直前に講師のカウンティ保健局職員が他の出張に駆り出されてしまうなど、全てがスムーズに進んだ訳ではありませんでした。
ですが問題が起きた時は、その都度ニエリ・カウンティの人たちと話し合いながら模索し、なんとか解決をしていきました。先月この事業で建設した産科棟のサービス満足度を調査した時、そこで出産をした女性が「私は今回3回目の出産で、今回が一番良かった。パラダイスにいるみたいだった」と言ってくれました。みんなの苦労や努力がちゃんと母子保健サービス強化に繋がっているのだと実感させてくれる嬉しい出来事でした。

そして2024年5月22日、最後の活動である最終成果共有会合を無事に終えることができました。この会合では事業の成果を発表に加えて、事業終了後も産科棟を維持し、かつ利用者をさらに増やすための設備と研修の充実に向け、カウンティからのコミットメントを引き出し、2024年度以降の活動計画に入れてもらい、持続性の確保に繋げたいという思いがありました。そのためカウンティ知事など地方自治体の予算作成に関係する人たちも招待しました。この会合の中で参加者から繰り返し出された言葉は、この事業は終わるのではなくフェーズ2に移行をするのだということです。

ジョイセフはニエリから離れますが、これからはニエリ・カウンティが主体となりニエリの母子保健をさらに強化していきます。その具体的な方法と政府の予算をどの様に獲得をしていくかは、ニエリ・カウンティの人たちが考え、すでに始めています。ニエリの人たちが、ジョイセフと共に実施した事業をどの様に活かして母子保健サービスをより良いものにしていくか見守っていきたいと思います。

フレンズの皆さん、応援ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

こちらも併せてご覧ください

ケニアのニエリ・カウンティにあるスラムの様子とそこで生活している女性へのインタビュー動画です。

ケニア スラムの小さな部屋に住む彼女は、誰の助けもなく、自宅の床で出産した

【2023年度 ジョイセフフレンズからのご支援の使途報告】

本通信では、速報としてアフガニスタン、ミャンマー、ガーナについてご報告します。
2023年度の活動報告のページをジョイセフのサイト内に掲載次第、改めてLINEでリンク先をご連絡いたします。
LINE未登録の方は、フレンズ限定公式LINEへのご登録をよろしくお願いいたします。

支援先と資金割合

【2024年7月1日ご注文分より価格改定 ジョイセフキリマンジャロコーヒーのフレンズ限定価格について】

いつもジョイセフのキリマンジャロコーヒーをご愛飲いただきありがとうございます。
コーヒー豆や梱包資材の価格高騰、また昨今の円安の影響により、従来の価格を維持することが困難な状況となりました。
そのため、大変心苦しいお知らせでございますが、7月1日ご注文分より以下のように価格を改定させていただきます。
何卒ご理解いただけますようお願い申し上げます。

純正キリマンジャロコーヒー
・ドリップバッグ(8g×10個入り) 700円 ⇒ 800円(税込)
・(200g)豆/粉 800円 ⇒ 900円(税込)
・(500g)豆/粉 1,500円 ⇒ 1,800円(税込)
・(1kg)豆/粉 2,800円 ⇒ 3,300円(税込)

なお、価格改定前に期間限定・数量限定で特別企画を実施いたします。
※この特別企画はフレンズ限定価格適応対象外となります。
特別企画はこちら

通常、200gパックは3個以上でのご購入をお願いしておりますが、”今だけ”1個からご購入いただけます。(対象は粉のみとさせていただきます)
5月30日に焙煎したコーヒーを、通常の㈱珈琲実験室からの直送ではなく、ジョイセフからお送りするため、送料は通常商品と同じ扱いになります。
6月30日ご注文分まで、なくなり次第終了です。
ぜひ、この機会にジョイセフのキリマンジャロコーヒーをお召し上がりください。

縣 佳子
2023年にジョイセフ入職。ジョイセフフレンズ・個人寄付者を担当。 個人事業主時代に、自分で住環境や生きる世界を選び取る重要性を痛感したことから女性の健康と権利を「女性. 選択できる世界を」という強いメッセージでけん引するジョイセフに期待と希望を抱き、一人でも多くの支援者にメッセージが届くようマーケティング分野での活動を志す。 思春期の娘2人、夫、愛犬と暮らす。好きなことはドラマ鑑賞・ヨガ・愛犬とののんびり自宅時間。