「15歳で妊娠し、16歳のとき自宅で出産」ウガンダでのよくあるケースを変えていくには
2024.9.10
- ジョイセフフレンズ通信
こんにちは
パートナーシップグループの縣佳子(あがたよしこ)です。
9月に入り、私の住む地域では朝晩が少しだけ涼しくなりました。
9月11日は、ジョイセフフレンズ限定の第1回「大人のための性教育」お話会の開催日(20:00~21:15)。
朝から楽しみでわくわくしております。
そして、ぞくぞくとご参加表明ありがとうございます!
「あ、申込忘れていた!」「急遽参加できることになった」というみなさん、大丈夫。オンライン参加、まだ間に合いますよー!
ぜひドタ参お待ちしています。
今月のレポートは、ウガンダで2024年6月に実施したSRH(セクシュアル・リプロダクティブヘルス)と生計向上スキル研修の様子を、ザンビアに駐在している山口がお伝えします。
海外事業グループの山口和美です。現在はザンビアとウガンダの事業を担当しています。最近はずっとアフリカにいるので、日本の季節の変化が恋しくなってきました。
ジョイセフでは、ウガンダの西部・フォートポータルにて、特に若い女性への質の良いSRHサービスへのアクセスが向上することを目的に、子宮頸がん検査、家族計画、HIV/STI検査を含めたアウトリーチ活動(診療所がない地域に検査キット等を持ち運び、保健医療サービスを提供すること)や、保健医療従事者、ボランティアの育成研修、若い女性の就労技術支援などを、サラヤ株式会社の支援のもとに行っています。
事業地のカバロレ郡があるリウェンゾリ地域では、2021年に11,660人の10代の妊娠が確認されました。これはウガンダの国全体で一番高い数値です。
10代での妊娠は、出産のリスクが高まるだけでなく、性感染症や安全でない中絶のリスクにもさらされています。また、学校の中退を余儀なくされ、経済的に苦しい状況で子どもを育てなければならないこともあります。
こうした背景から、15~20歳で子どもを持つ10人の女性を対象に、生計向上スキルとしての石鹸づくりと会計管理研修、そしてSRHの研修を3日間行いました。
研修のはじめに、参加者同士で自分がどのように10代で母になったのか、そして今どのような生活を送っているかを共有しました。
ある参加者は語りました。「15歳で妊娠し、小学校7年生(16歳)のとき自宅で出産しました。彼の家族に支援を求めたけど拒否されました。その後また別の人の子を妊娠しました。その彼には他の女性との間に3人の子どもがいました。もう一人の妻としばらく暮らしていましたが、もう一緒に住めないと思い家を出ました。今私は農業をして働いています。」
そのあと、1日目は家族計画、性感染症予防、避妊について、2日目は気候変動とジェンダー・SRHRの関係について、3日目はライフスキルについてのレクチャーがありました。参加者は自己認識と自己管理の大切さを確認し、責任のある意思決定をするために必要なスキルを学びました。
石鹸づくりは3日間かけて行われ、液体石鹸、固形石鹸の作り方を学びました。また、地域をもとに3つのグループに分かれ、利益をだすためにどうするかを考え、リーダーと会計担当を決めました。
プロジェクト担当者のハディアは参加者に語りました。「石鹸づくりはただ製品をつくることではありません。機会を作っているのです。石鹸づくりを習得することで、新しい収入を得ることができます。あなたの人生を大きく変える実践的なスキルなのです。」
研修に参加した女性たちは、新しいスキルを身に着けたことで前より自信がつき、気持ちもポジティブに変化しました。こうした内面的な変化が、日常の様々な困難を乗り越える原動力になると信じています。今後さらに多くの女性たちをエンパワーするために、ジョイセフフレンズのみなさんのさらなるご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
【ジョイセフフレンズ紹介 ~ジョイセフサイト「ひと」より~】
ホワイトリボンランをきっかけにジョイセフフレンズになった芹澤さんの記事が、ジョイセフサイト「ひと」に掲載されています。
ジョイセフフレンズになろうと思ったきっかけ、ジョイセフフレンズでい続けている理由など、芹澤さんの記事を通して、ジョイセフフレンズに興味を持っていただける方に届けばいいなと思います。ぜひ身近な方にもご紹介をおねがいします!
【 安全な中絶・流産、経口中絶薬のウェビナー開催】
【日時】9月25日(水)20時~21時
【開催形式】Zoomウェビナー※事前申込制
今回のウェビナーは、原則当日視聴に限ります(参加申込み後、当日どうしても参加がかなわなかった方にはアーカイブの提供をします。アーカイブの配信までにはお時間をいただきます。また、一部編集する可能性がございます)
【情報保障】Zoomの字幕機能をご利用いただけます
【定員】なし
【参加費】無料
【申込】フォームからお申し込みください。
※締切:9月24日(火)17時
【プログラム】
・安全な中絶(・流産)とは何か、日本の中絶のこれまで
・経口中絶薬導入後の日本の状況
・「How To Use Abortion Pill」動画の説明
・世界と日本のギャップ
・質疑応答
【共催】
リプラ、公益財団法人ジョイセフ
ぜひご参加ください。
【グローバルフェスタJAPAN2024に参加します】
ジョイセフもブース出展を行います。
ぜひ遊びにきてください!
- カテゴリー
- ジョイセフフレンズ通信
- タグ
- アフリカ
- 縣 佳子
- 2023年にジョイセフ入職。ジョイセフフレンズ・個人寄付者を担当。 個人事業主時代に、自分で住環境や生きる世界を選び取る重要性を痛感したことから女性の健康と権利を「女性. 選択できる世界を」という強いメッセージでけん引するジョイセフに期待と希望を抱き、一人でも多くの支援者にメッセージが届くようマーケティング分野での活動を志す。 思春期の娘2人、夫、愛犬と暮らす。好きなことはドラマ鑑賞・ヨガ・愛犬とののんびり自宅時間。