#性と人生のホンネ 09

婦人科で
勧められたピル。
親に反対された。
どうすればいいの?

婦人科の医師から低用量ピル(LEP:Low dose Estrogen Progestin)を勧められたけれど、親が反対しているので困っている。そんな経験をした人は多いのではないでしょうか。ピルは生理痛の軽減や生理周期の調整といった健康面での多くのメリットがあります。まず、ピルの利点や効果についてしっかり理解し、自分自身の選択がいかに重要かを認識することが大切です。

【治療用のピルは保険が適用されます】

現在日本では、月経困難症・子宮内膜症の治療を目的としてピルを服用する場合は保険が適用されます。ただし、月経困難症もしくは子宮内膜症以外の目的で処方することはできません。治療用ピルは医師の診断と処方が必要ですので、気になる症状がある場合は婦人科を受診することをお勧めします。信頼できる医師からさらに詳しい情報を聞いて、不明な点や不安なところがあれば相談して、あなたにとって最良の選択ができるよう願っています。

よく誤解されがちなので補足しますと、低用量ピルには、避妊目的で服用する経口避妊薬(OC:Oral Contraceptives)と月経困難症や子宮内膜症の治療目的で服用する低用量ピル(LEP:Low dose Estrogen Progestin)の2種類があります。

自身の健康や人生を考える上では、自分の意思で自分のことを選択することが大切です。親の意見も大切ですが、最終的に自分の体と生き方を決めるのはあなた自身です。医師からピルを勧められたのは、あなたの健康を考慮した結果なので、自信を持って選択してください。

ピルを使用することで生理痛が軽減され、日常生活が楽になることを考えると、その選択がいかに価値のあるものかがわかると思います。

あなたにとって最良の選択ができるよう願っています。

→ ℹ️ ピルは生理の症状を緩和する選択肢のひとつです。


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💬あなたの体と心、そして人生はあなたのもの ~SRHR(性と生殖に関する健康と権利)って何?~

SRHR(セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ:性と生殖に関する健康と権利)とは、あなたが自分の体や性について健康を守り、自分の人生を自分で決める権利のことです。

難しい言葉に聞こえるかもしれませんが、実はあなたの毎日の生活にとても関係のある大切なことなんです。でも、日本では、SRHRについて聞いたことがある人が10%(ジョイセフ「性と恋愛2025」意識調査による)ととても少ないのが現状です。だからこそ、正しい知識を身につけて、まずはSRHRがあなたの日常生活にどう影響するかを知ることが重要なんです。

SRHRは・・・

🌱あなたの健康を守る知識です。
SRHRには、性や生殖に関するすべてのことが含まれます。例えば、生理の痛みを軽くする方法を学ぶことや、予期しない妊娠を防ぐ方法を知ること、性感染症から身を守る方法を知ること、自分とパートナーの関係を大切にする方法を知ること、これらはすべて、あなたの体を大切にし、健康に過ごすために必要な知識です。

🌈自分らしく生きる権利です。
SRHRは、あなたの人生をあなた自身で決める権利を大切にする考え方です。例えば、誰を好きになるか(異性でも同性でも)、結婚するかどうか、 子どもを持つかどうか、どんな家族の形を築くか、これらはすべて、あなたが自分で決めることができます。他人の意見や社会のプレッシャーに流されず、自分の心に正直に生きることができるのです。

💎知る価値のあるものです。
SRHRという権利を適切に行使するためには、正しい知識が必要です。知識があれば、困った時にも不安や恐怖を和らげることができます。間違った情報に惑わされず、自分の権利を守ることができますし、友達が困った時にも支えになることができます。

❤️みんなを大切にする気持ちです。
SRHRは、あなただけでなく、周りの人の権利や選択も尊重することを含みます。みんなが自分の体や人生について自由に決めることができる社会を作るためには、お互いを尊重し合うことが必要です。友達や家族が自分と違う選択をしても、その選択を理解し、受け入れることが大切なのです。

🤝SRHRは、あなたが生まれながらに持っている大切な権利です。そして、この権利について正しく知ることで、あなたが自分の体を大切にし、自分らしく、幸せに生きることができるのです。これからの人生で、あなたや周りの人たちが幸せに過ごせるように、ぜひ知って、学んでみてください。

覚えておいてほしいことは、あなたの体はあなたのもの、あなたの人生はあなたのものだということです。そして、それはとても大切に守られるべき権利なのです。