【決める】いつ・だれと結婚するのか、しないのか

したくない人との結婚や、したくないタイミングでの結婚は、
その人の権利を侵害するもの。
結婚したいのにできないのも、同じです。


例えば…こんな困ったことをなくしたい!

  • 18歳未満の子どもが結婚させられる(児童婚)
  • 対等でない関係性での結婚を強いる
  • 結婚していないことを家族・第三者が気にする
  • 出自などを理由に相手がふさわしくないと周囲が判断し、結婚することを許さない
  • 本人には結婚したい意思がないのに、結婚を強要する

ジョイセフが伝えたい大事なこと

児童婚の現実

結婚は、誰にとっても幸せな選択であるべきですが、女性だから、生まれた国が違うからというだけで、幸せとはほど遠い行事になることも。世界では、5人に1人の女性が18歳になる前に結婚している(※)と言われています。例えばアフガニスタン人の16歳の女性は、兄の結婚の結納金(夫となる男性が妻となる女性に払う金額)を用立てるために、「先に結婚しろ」と家族から命令されました。彼女の結婚で得た結納金を兄の結婚に充てることができるから。見ず知らずの年の離れた夫に自分の人生を捧げるなんて、それを16歳で強要されるなんて、想像もできないほど悲しいことです。
結婚後は学業が続けられず、家事を強制され、本人が望んでいない性行為や意図しない若年妊娠が起こりうることも。でも、18歳未満の子どもは子どもらしくいることを楽しむ権利があるし、自分の人生を自ら決める権利があります。それを女性だから、風習だからといって奪われることのないよう、コミュニティの意識を変えていくことが必要です。特に年長者の考えを変えていくために、村の権力者など声の大きい人たちに関わってもらうことが重要です。

(※)https://www.unfpa.org/child-marriage#readmore-expand

結婚したくてもできない同性同士のカップル

日本では、書類上の性別が同性である人同士が結婚することが認められていません。でも現実では、同性のカップルのひとりが入院しても「法律的な結婚関係こそが正しいパートナーや家族である」という考えから面会できないといった事態が起きています。自治体が証明書を発行しサービスや社会的配慮を受けやすくする「パートナーシップ制度」もありますが、法的な保障は得られません。結婚しないと得られない権利があるのに、結婚できない人たちがいるのです。
すべての人は平等であり、日本国憲法の14条にも「法の下の平等」が定められています。近い将来には、結婚をしたい人すべてが結婚を選択できるようになることを願います。


SRHRには他にどんな定義があるの?