【利用できる】性と健康に関する情報や人・もの・資金、診療や療養などのサービス 、支援/【無くす】差別、強制、搾取、暴力

社会は、知識や情報、サービスなどを提供するとともに、
あらゆる差別や偏見、強制、搾取、暴力をなくしていくことで、
私たちの選択を支えています。


例えば…こんな困ったことをなくしたい!

  • 情報が届かなかったり環境が整備されていなかったりして、性感染症の予防対策がとれない
  • FGM(女性性器切除)など、医学的な理由がない処置が行われる
  • 避妊方法の情報や選択肢が限られる
  • 性別を理由にした差別や暴力がある
  • ジェンダー的役割を強要する
  • 産前、妊娠中、産後の医療ケアを十分に受けられない

ジョイセフが伝えたい大事なこと

出産後の家族計画についてのカウンセリングが弱い日本

日本は先進国の中でも40代の人工妊娠中絶率が高い国です。産後は4~5日程度入院し、多くの場合1カ月後にある産後検診や保健師などによる家庭訪問では、産後の避妊への指導がどのくらい行われているでしょうか?
実際は「1カ月半程度は性生活を避けてくださいね」と言われるくらいだと聞きます。日本が世界に誇る母子手帳にせっかくある家族計画指導欄はたったの1行だけで、どんなカウンセリングをしたのかも掲載できないし、どんなアイテムがあるのかの教材ページはないのがほとんどです。もしここで、IUD/IUSやピルなどのメリットがしっかり伝わっていたら? 意図しない妊娠を防ぎ、生理を軽く過ごせる女性が増えているはずです。しっかりと対象を捕まえられる産後に、女性主体の避妊の選択肢を伝える動きが加速してほしいです。

情報や医療サービスへのアクセスするハードルの高さ

ジョイセフ I LADY.が、15-29歳の若者を対象に恋愛や性についての意識を調査した「性と恋愛2023」によると、性について相談する相手のいない若者が3割ほどいて、情報収集の手段はインターネット・SNSが主であることが分かっています。また、ジョイセフ職員が全国の学校で実施している出前講座では毎回、「(性や身体について)もっと早く知りたかった!」「友だちにも教えたい」などの声をもらいます。多くの若者にとって、性は正しい情報や知識を得られる機会がなかなかなく、遠い事柄になってしまっているのです。
また、婦人科や泌尿器科に行くことにも高いハードルがあります。「性に奔放」という偏見の目でみられそう、どんなところか分からず怖いといった不安から、性や身体に関して悩みがあっても、相談しにくい状況なのです。さらに、専門家に繋がることができても、選択肢を示し、自分の意思で選ぶことを尊重してくれる医師と出会うことには、もう一段階ハードルがあります。
すべての人が自分も性のパートナーも守れるように、情報や医療サービスにアクセスしやすい状況をつくる必要があります。


SRHRには他にどんな定義があるの?